建設業経理士1級の原価計算問題では、取得原価の計算が重要なポイントとなります。特に、式の立て方や計算の流れに慣れることが試験合格のためには不可欠です。今回は、ブルドーザーの取得原価を求める問題における式の立て方と計算の詳細について解説します。
問題の式について
まず、問題文で与えられている式は次の通りです。
21460=(X×10%+X÷10÷2)÷180
この式の意味を理解するために、Xはブルドーザーの取得原価、つまり求めたい値です。この式を使ってブルドーザーの取得原価を求めますが、まずは式の中の計算方法を細かく分解していきましょう。
式の解き方:手順を追って計算する
この式の解き方は以下の通りです。
- まず、Xを求めるためには式の両辺を180倍します。
- 21460 × 180 = X × 10% + X ÷ 10 ÷ 2
- 21460 × 180 = X × 10% + X ÷ 20
次に、Xについての式を整理します。
- 21460 × 180 = (X × 10/100) + (X ÷ 20)
- その後、この式を簡単にするため、Xを共通項として整理します。
- X × (10/100 + 1/20) = 21460 × 180
- このようにして、Xを求めることができます。
具体的な計算:Xを求める
具体的に数値を代入して計算すると、次のようになります。
21460 × 180 = X × (10/100 + 1/20)
21460 × 180 = X × (0.1 + 0.05)
21460 × 180 = X × 0.15
21460 × 180 ÷ 0.15 = X
21460 × 180 ÷ 0.15 = 26640000
このように、X = 26640000となり、ブルドーザーの取得原価は26,640,000円となります。
まとめ:取得原価の計算方法
今回の問題では、ブルドーザーの取得原価を求めるために与えられた式を使い、まず式を整理して計算しました。重要なのは、式を一歩ずつ分解していくことです。
このように、式の各部分がどのように働くかを理解することが、建設業経理士1級の試験問題におけるポイントです。繰り返し練習して、計算方法をしっかりと覚えておきましょう。