源泉徴収簿の「総支給額」は、給与支給額を正確に把握するための重要な項目ですが、控除前の金額を示すものです。これから源泉徴収簿の仕組みや計算方法について解説し、どのように総支給額が決まるのか、控除との関係について説明します。
1. 総支給額とは何か
総支給額は、控除を差し引く前の給与の総額を指します。給与が支払われる前に差し引かれる税金や保険料などの「控除」は、後で差し引かれるため、源泉徴収簿に記載されている「総支給額」はそのままの額です。通常、控除前の金額には基本給や残業代、ボーナスなどのすべての支給項目が含まれます。
源泉徴収簿に記載された総支給額には、税金や社会保険料が含まれていないため、この額をもとに実際に手取りとして受け取る金額が決まります。
2. 控除額の計算方法と総支給額との関係
総支給額から引かれる控除額は、主に所得税、住民税、社会保険料(健康保険、年金、雇用保険など)です。これらの控除額は、給与から自動的に差し引かれます。
例えば、総支給額が30万円の場合、そのうち10万円が税金や社会保険料として差し引かれた場合、実際に手取りとして受け取る金額は20万円となります。重要なのは、総支給額に対して控除が行われる点で、控除後の金額が実際に自分の手に入る金額ということです。
3. 源泉徴収簿に記載された金額を正確に把握する方法
源泉徴収簿に記載される金額は、主に「総支給額」「控除額」「差引支給額(手取り)」が含まれます。総支給額は控除前の金額なので、これを確認することで、給与の全体像を把握することができます。
また、もし控除内容が不明な場合は、会社の人事部門や給与担当者に問い合わせて、詳細を確認することをお勧めします。給与明細や源泉徴収簿をしっかりと確認し、どの項目が差し引かれているのかを理解しておくことが重要です。
4. まとめ
源泉徴収簿の総支給額は、控除前の金額であるため、実際に手にする金額よりも高くなります。給与の明細書や源泉徴収簿をしっかり確認し、給与の全体額や控除額を把握することが大切です。自分の給与について理解を深めることで、税金や保険料がどのように計算されているかを正確に知ることができます。


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