職業訓練受講給付金は、生活支援を目的にハローワークが実施している重要な制度ですが、支給にはいくつかの条件があります。とりわけ「出席率8割以上」は大前提となっており、遅刻や欠席の扱いに不安を抱く方も多いのではないでしょうか。この記事では、給付金に関する出席の要件や遅刻・欠席の取り扱いについて詳しく解説します。
出席率8割の要件と給付金の支給条件
職業訓練受講給付金（いわゆる月10万円の支援）を受け取るには、毎月の出席率が80%以上であることが原則条件です。この基準を満たさないと、その月の給付金は支給されません。
ハローワークから渡される書類や訓練校の案内でも「出席率8割」が繰り返し強調されているのはそのためです。これは支援の適正性を保つためであり、訓練への真摯な取り組みが求められていることを意味しています。
遅刻と給付金への影響：電車遅延証明がない場合
1〜2分程度の遅刻でも、正当な理由がなければ「遅刻」として記録される可能性があります。通常、遅延証明書が提出されれば「遅刻扱いにならない」ことが多いですが、証明がない場合は「自己都合の遅刻」として処理されることがあります。
ただし、1回の短時間遅刻が即給付金不支給に繋がるわけではありません。月間トータルの出席率が8割を下回らない限り、給付は原則継続されます。1度や2度の軽微な遅刻は全体の出席率で調整可能な範囲であることが多いです。
感染症など正当な理由による欠席の取り扱い
インフルエンザや新型コロナなど、医師の診断書や自治体発行の証明書がある正当な理由による欠席は、給付金審査時に「やむを得ない欠席」として取り扱われます。
この場合、原則として欠席日数にはカウントされるものの、証明書類が提出されれば減点の対象外となる措置が取られることもあります。ただし、これも各都道府県やハローワークによって微細な運用が異なるため、早めに担当窓口に確認するのが賢明です。
出席率を管理するための注意点
給付金を確実に受給するためには、以下のような自己管理が重要です。
- 毎日の出席時間を把握し、遅刻や早退を防ぐ
- やむを得ず欠席する場合は必ず事前連絡と証明書の提出を行う
- 月末には自分の出席率を記録し、80%を切っていないか確認する
また、電車遅延など公共交通機関のトラブル時には、スマートフォンでの遅延証明のスクリーンショット保存なども有効です。
まとめ：遅刻・欠席の扱いを把握して安心して訓練に臨もう
ハローワークの職業訓練における給付金制度は、生活支援として大きな助けになります。そのためには、出席率をしっかり管理し、正当な欠席には証明書を忘れずに提出することが重要です。
1〜2分の遅刻で即座に不支給になることはありませんが、継続的な遅刻や出席率低下はリスクとなるため、計画的な通学を心がけましょう。不安な点があれば、早めに訓練校やハローワークに相談することが大切です。
