簿記3級の保険料の仕訳について【2025年版】

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簿記3級でよく出題される「保険料に関する仕訳」ですが、理解が難しい部分もあるかもしれません。特に、毎年同額の保険料を12月1日に支払うケースでは、どのように仕訳すべきかが悩みどころです。この記事では、保険料の支払いに関する仕訳の基本的な考え方を、具体的な例を交えて解説します。

保険料の仕訳の基本的な考え方

簿記では、保険料の支払いは「支払保険料」という勘定科目を使って処理されます。特に「毎年同額で支払う」ときの仕訳は、支払いのタイミングとその期間をきちんと区別することが大切です。保険料は、一定期間の費用に対応する支払いであり、期間ごとに分けて計上する必要があります。

仕訳の基本

例えば、火災保険料が年間36,800円で、12月1日に12ヶ月分を一括で支払った場合、支払いのタイミングと期間に対応した仕訳が求められます。この場合、36,800円を一度全額支払い、翌年に向けて支払った分を「前払費用」として振り分けます。

仕訳例:保険料の支払い

支払保険料の仕訳は以下のように行います。

1. 支払い時(12月1日)

12月1日に36,800円の火災保険料を一括で支払った場合、仕訳は次のようになります。

借方 支払保険料 36,800円
貸方 現金 36,800円

この仕訳で、全額を支払ったことを記録します。

2. 翌年への振り分け(前払費用)

翌年分の保険料が含まれているため、翌年分を「前払費用」として処理します。翌年分は1月から12月までの期間に対応するため、月額の保険料を計算して、前払費用として振り分けます。

借方 前払費用 30,600円
貸方 支払保険料 30,600円

この仕訳で、翌年の保険料(30,600円)を「前払費用」として処理します。

保険料の月次仕訳の考え方

12月に支払った保険料については、翌年の12ヶ月にわたって費用として計上していきます。つまり、毎月月割りで保険料を計上することになります。

月次仕訳の例

翌年の1月以降、月ごとに「保険料」を計上していくことになります。月ごとに支払った保険料は次のように処理します。

借方 保険料 3,400円
貸方 前払費用 3,400円

この仕訳を毎月行うことで、1年を通して均等に保険料を費用計上できます。

まとめ

保険料の仕訳では、支払ったタイミングとその期間を考慮して、適切な勘定科目に振り分けることが重要です。基本的に支払保険料を支払い時に全額計上し、翌年分を前払費用として振り分け、その後は月次で均等に費用を計上していく方法が一般的です。この方法をしっかり理解しておくことで、簿記3級の試験問題にも確実に対応できるようになります。

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