「受付・事務職として採用されたのに、実際に働き始めると工場作業や現場仕事、雑用などが中心になっていた」——こうしたケースは珍しくありません。とくに中小企業では、さまざまな業務を兼任させられることもあるため、戸惑う人も多いでしょう。この記事では、そうした状況に置かれた際の考え方と、具体的な対処法について解説します。
面接での説明と実際の業務が違うことはあるのか
実際に「受付・事務職」として採用されたにもかかわらず、工場内作業や雑務を任されるというケースは、一定数報告されています。特に以下のような企業で起こりやすい傾向があります。
- 小規模な製造業や建設関連企業
- 業務範囲が曖昧な社風の会社
- 「入社後に覚えてもらえばいい」と考える会社
「まずは現場を経験してから」「うちでは全員が一通りやる」などの理由で、想定外の仕事を任されることがありますが、これは契約内容とズレていれば問題になります。
雇用契約書と労働条件通知書を確認しよう
入社時に交わされた「雇用契約書」や「労働条件通知書」に記載されている職務内容が重要なポイントです。たとえば「受付業務・事務全般」と記載されていた場合、それ以外の業務を恒常的に任されるのは契約違反の可能性があります。
ただし、時々の応援や臨時対応としての現場作業などは「業務の一環」として判断されるケースもあるため、業務の頻度・継続性も重要です。
対処法①:まずは上司・担当者に相談する
納得できない業務を命じられた場合、まずは冷静に上司や人事担当者に確認しましょう。
- 「面接では受付・事務と聞いていたのですが、現場作業も含まれるのでしょうか?」
- 「当初の業務内容と異なるように感じているのですが、ご説明をいただけますか?」
この段階で明確な説明が得られれば、話し合いで解決する可能性があります。相手も悪意があるわけではなく、「業務理解のため」と思って任せているだけかもしれません。
対処法②:相談しても改善されない場合は?
もし相談しても改善されず、継続的に本来の業務と異なる作業を強いられるようであれば、次のステップを検討しましょう。
- 労働組合や労働基準監督署に相談
- 退職も視野に入れる(試用期間中であれば特に)
- 転職活動を始める(職歴が浅くても理由が正当であれば不利にはなりにくい)
会社の対応が誠実でないと感じた場合、自分のキャリアと心身の健康を守る選択も必要です。
やむを得ず現場作業をする場合の心構え
短期的・一時的に現場業務を経験することで、会社全体の流れを理解できるというメリットもあるにはあります。そのため、「数日だけ」「最初の1週間だけ」ということであれば、前向きに捉えるのも一つの手です。
ただし、あくまで一時的であり、「これが常態化しないか」「今後もこの仕事が続くのか」については、明確な線引きをしておくことが大切です。
まとめ:面接と違う業務を命じられたら、記録と確認を
入社前と実際の仕事内容にギャップがある場合、まずは冷静に雇用契約書を見直し、上司に説明を求めることから始めましょう。明らかに契約違反の場合は、法的な対処も可能です。
違和感を感じたら「おかしいな」と思った瞬間から記録を残すことも重要です。働く環境は人生の大きな部分を占めるものですから、自分を守る行動を取ることを恐れず、安心して働ける場所を選びましょう。