値引き後の粗利高の計算方法と日販の求め方

会計、経理、財務

商品を値引きして販売した場合、粗利高の計算方法やその影響を理解することは重要です。この記事では、値引きした商品の粗利高をどのように計算するか、そしてその影響がどのように日販に反映されるかについて解説します。

粗利高の計算方法

粗利高とは、売上から原価を差し引いた利益のことです。例えば、売価が399円、原価が280円の商品を考えた場合、通常の売価で販売したときの粗利高を計算するには、次の手順で行います。

通常売価の場合:
売価399円×販売個数70 = 27,930円(売上)
27,930円 – 280円×70 = 8,330円(粗利高)

値引き後の粗利高の計算

次に、値引き後の価格379円で販売した場合の粗利高を計算します。この場合、値引き後の売上と粗利高を次のように計算します。

値引き後の場合:
売価379円×販売個数100 = 37,900円(売上)
37,900円 – 280円×100 = 9,900円(粗利高)

粗利高の差額とその意味

通常売価と値引き後の粗利高を比較すると、値引き後の方が1,570円の増加が見られます。この場合、次のように計算できます。

粗利高の差額:
9,900円(値引き後) – 8,330円(通常売価) = 1,570円(プラス分)

この1,570円は、値引きしたにもかかわらず、売上の増加によって得られた利益の増加分を示しています。値引きによって売上が増加したため、全体としてはプラスの影響があったことがわかります。

日販の計算方法

日販とは、1日にどれだけの売上があったかを示す指標です。上記のプラス分1,570円を日販に換算する場合、次のように計算します。

日販:
1,570円 ÷ 7日(週販を7日で割る) = 224.3円

このように、日販を求めることで、1日あたりの平均的な売上を把握することができます。

まとめ

値引きをした場合でも、売上が増加すれば粗利高がプラスになることがあります。売価を値引きした際に得られる利益の増加分を正しく計算し、日販として換算することで、業績の影響を正確に把握できます。値引きの効果を評価するために、こうした計算方法を理解しておくことが重要です。

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