大学の卒業論文でゲーム業界における研究開発投資について分析する際に有効なアプローチを紹介します。カプコンとコナミの会計基準の違いを比較し、どのように研究開発費が財務諸表に影響するかを分析する方法について説明します。
1. 研究開発投資の比較:会計基準の違い
カプコンは日本基準を採用しており、コナミはIFRS(国際財務報告基準)を適用しています。両者の会計処理方法の違いが研究開発費にどのように影響するかを明確にすることが重要です。日本基準とIFRSでは、研究開発費の計上方法に違いがあり、これが財務諸表にどのように表れるかを比較します。
2. 主要データを用いた分析手法
有価証券報告書から収集したデータ(研究開発投資額、売上高、営業利益、ゲーム関連資産、減損損失の有無)をもとに分析を行います。特に、研究開発投資額と営業利益の関係を示し、会計基準が業績に与える影響を明確化しましょう。売上高と研究開発費の割合を比較し、各企業の投資効率を見ていきます。
3. 財務指標の選定と分析視点
企業間で比較する際には、ROI(投資収益率)やROE(自己資本利益率)などの指標が有効です。これらの指標を用いて、各企業の研究開発投資がどれだけ業績に貢献しているかを評価します。また、研究開発費が営業利益にどのように影響するかを分析し、企業の投資効率を比較します。
4. 他の有効な分析手法と視点
さらに、ディスカウントキャッシュフロー(DCF)法を用いて、将来のキャッシュフローを予測する手法も有効です。これにより、研究開発投資が将来の利益に与える影響を定量的に評価できます。また、減損損失の有無やその影響についても注目し、会計基準の違いが減損処理にどのように影響するかを比較することができます。
5. まとめ
カプコンとコナミの会計基準の違いを踏まえた研究開発投資の分析は、企業の財務状況を深く理解するために非常に有効です。適切な財務指標を選び、データに基づく比較を行うことで、論文の分析がより説得力のあるものになります。
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