簿記2級の固定資産買換えにおける仕訳の理解と注意点

簿記

2025.07.21

簿記2級で固定資産の買換えに関する仕訳を行う際、貸方と借方に同じ勘定科目が現れることがあります。これが原点にならないのかと疑問に思う方も多いですが、今回はその理由と仕訳の注意点について解説します。

1. 固定資産の買換えにおける基本的な仕訳

固定資産を買換えする際、一般的に以下のような仕訳を行います。

このように、新旧の固定資産を同時に処理するため、借方と貸方に同じ勘定科目が現れることがあるのです。

固定資産の買換えの際、借方と貸方に同じ勘定科目が現れることがありますが、これが原点にならない理由は、処理する内容が異なるためです。例えば、旧固定資産の売却と新固定資産の購入は、異なる取引としてそれぞれ仕訳されます。

つまり、同じ勘定科目でも、それが「購入」と「売却」という異なる取引であるため、相殺されず原点にはならないのです。

実務では、買換えに関連する仕訳に注意を払いながら、売却益や売却損の処理も行う必要があります。また、税務上の処理や減価償却についても確認が必要です。

そのため、買換えの仕訳を行う際は、まずは買換えの目的を明確にし、古い資産の売却損益や税務処理を正確に行うことが重要です。

固定資産の買換えにおいて、よくある誤解は「借方と貸方が同じ勘定科目だからといって相殺できる」と思ってしまうことです。実際には、それぞれの取引は別々に仕訳されるため、相殺はできません。

そのため、仕訳の際はきちんと売却損益を分け、現金や買掛金の処理を誤らないようにしましょう。

簿記2級の固定資産買換えにおける仕訳では、同じ勘定科目が登場しても、それぞれが異なる取引に基づいて処理されるため、相殺はできません。正確な仕訳と、売却損益の処理をしっかりと行うことが、試験でも実務でも重要です。十分に理解を深め、試験に備えましょう。