電子記録債権の売却に関する仕訳で、相手側の仕訳について質問があります。売却側の仕訳が「現金950/電子記録債権1000、電子記録債権売却損50」の場合、相手側(購入側)の仕訳はどうなるのでしょうか。この記事では、相手側の仕訳について詳しく解説します。
仕訳の基本を理解する
まず、売却側の仕訳が「現金950/電子記録債権1000、電子記録債権売却損50」であることを確認しましょう。この仕訳は、電子記録債権を1000円で売却し、売却損50円が発生したことを示しています。売却側の会社は、現金950円を受け取り、電子記録債権1000円を売却しています。
次に、相手側(購入側)の仕訳を考えます。相手側は1000円の電子記録債権を950円で購入しています。この際、購入側はどのように仕訳を行うべきかを見ていきます。
相手側の仕訳の選択肢
相手側の仕訳として考えられる選択肢は、次の2つです。
- ①電子記録債権950/現金950
- ②電子記録債権1000/現金950、〇〇益50
どちらが正しいのかを検討しましょう。
①の仕訳:電子記録債権950/現金950
仕訳①では、購入側は電子記録債権950円分を現金950円で取得したと記録されています。この場合、購入側は実際に950円で電子記録債権を取得したことになりますが、売却側の損失分(50円)をどのように処理するかが問題になります。購入側が債権を安く購入したことが損益にどのように影響するのかを考えると、この仕訳が正しいとは言えません。
②の仕訳:電子記録債権1000/現金950、〇〇益50
仕訳②では、購入側が1000円の電子記録債権を950円で購入したと記録されています。この場合、購入側は1000円分の債権を950円で購入したため、差額50円が利益として認識されます。仕訳②の方が、売却側の損失分を反映した形になっており、実際の取引内容に一致すると思われます。
結論
相手側(購入側)の仕訳は、実際に購入した金額に基づき「電子記録債権1000/現金950、〇〇益50」とするのが適切です。仕訳①は、売却側の損失を反映していないため、適切ではありません。したがって、相手側は1000円分の電子記録債権を950円で取得し、その差額50円を利益として認識することになります。
これにより、取引の実態に合った仕訳を行うことができ、会計処理も適切に行われます。
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