ONE PIECEに登場する「ガレーラカンパニー」は、サウザンド・サニー号の建造を担当した職人たちの集まりです。ガレーラカンパニーの職長たちは、それぞれ特定の職種で専門的な技術を駆使して船を作り上げます。しかし、登場する職種には、一般的にはあまり馴染みがないものも多く、どんな仕事をしているのか想像しづらいものもあります。今回は、ガレーラカンパニーの職種について、それぞれの仕事内容を解説します。
艤装職（ぎそうしょく）
艤装職は、船の装備や設備を整える職種です。具体的には、船のマストや帆、ロープ、舵（かじ）など、航海に必要な装備を取り付ける役割を担っています。艤装職の仕事は、船が航海できる状態にするために欠かせない仕事であり、船の安全性や機能性を確保する重要な職種です。
サウザンド・サニー号の艤装職では、パウリーが担当している部分が多く、彼の手によってサニー号は完成しました。
マスト職（ますとしょく）
マスト職は、船のマスト（帆柱）を製作・設置する職種です。マストは船の帆を支える柱であり、船の進行方向や速度に大きな影響を与えます。マスト職はその設計から作成、設置までを行い、船が効率よく航海できるようにします。
サウザンド・サニー号のマストは、非常に高く強固なものが求められるため、この役割は非常に重要です。パウリーが担当したこのマスト職は、船のデザインや安定性にも大きく貢献しています。
ピッチ職（ぴっちしょく）
ピッチ職は、船の外部を保護するための材料である「ピッチ」を塗る仕事です。ピッチは、防水性や耐久性を高めるために使用され、船の外板に塗布することで、船体の劣化を防ぐ役割を果たします。
ピッチ職は、特に海に出る前や長期間使用する船には重要な役割を持つ職業です。海水に晒されることで傷んでしまう船体を守るため、ピッチを塗る作業は欠かせません。
鍛冶職（かじしょく）
鍛冶職は、金属部品の製作を担当する職種です。鍛冶職の役割は、船の構造に必要な金属部品や工具を作ることです。これには、鉄や鋼を使って船の舵や金具、さらには装備品を製作する作業が含まれます。
ルルは、サウザンド・サニー号の製作において、鉄鋼を使った部品の製作を担当しています。彼の鍛冶職の技術が、サニー号を強固で安全な船にするための基盤を作っています。
滑車職（かっしゃしょく）
滑車職は、船に必要な滑車（かっしゃ）を作る職種です。滑車は、ロープを使って物を引き上げたり、動かしたりするための機械的な装置で、船の操作や荷物の運搬に欠かせない役割を果たします。
滑車職の技術が高ければ、船の効率的な操作や作業がスムーズに進むため、船の運行にとって非常に重要な仕事です。
さしもの職（さしものしょく）
さしもの職は、船の細部の部品や装飾を作る職種です。これは、木材や金属を使って、船の装飾や細かい部品を製作することを指します。サウザンド・サニー号には多くの美しい装飾が施されており、さしもの職の技術が光ります。
この職種は、見た目や機能性の両方を重視しながら船を作り上げるため、デザインや細部の作業に高い技術が求められます。
コーカー職（こーかーしょく）
コーカー職は、船の木製部分を補強するために「コーク」を使って木材の隙間を埋める作業を行う職種です。コークは、船が水に浮かぶ際の防水処理や強度を高めるために使用されます。
コーカー職は、船体の外部において水の侵入を防ぐために重要な作業であり、船を長期間使用するためには欠かせません。
縫帆職（ぬいほしょく）
縫帆職は、船の帆を作成する職種です。帆は風を受けて船を進ませる重要な部分であり、耐久性や効率性が求められます。縫帆職では、帆を縫い合わせ、必要なサイズや形状に合わせる作業を行います。
タイルストンは、サウザンド・サニー号の帆を作成する役割を担い、風を効率よく受けるための工夫を凝らしています。
木びき職（きびきしょく）
木びき職は、木材を加工する職種です。具体的には、木を切ったり削ったりして、船の構造に必要な形に仕上げる作業を行います。木びき職は、船の骨組みとなる木材を加工する重要な仕事です。
木釘職（きくぎしょく）
木釘職は、木材を接合するための木釘（きくぎ）を作る職種です。木釘は、船の構造をつなげるために使用される部品であり、船の強度を高めるために重要な役割を果たします。
大工職（だいくしょく）
大工職は、船の骨組みや内装を作る職種です。船の大きな部品を作り、組み立てる作業を担当します。大工職の技術が高いほど、船はより堅牢で安定したものになります。
まとめ
ガレーラカンパニーの職種には、それぞれ専門的な技術が求められます。サウザンド・サニー号の建造には、多くの職人たちの技術が結集されており、それぞれの職種が重要な役割を果たしています。これらの職種を理解することで、ONE PIECEの世界の船作りについてさらに深い理解が得られるでしょう。
