4月になると多くの企業で人事評価シートの提出が求められますが、営業職のように明確な数値目標を設定するのが難しい職種もあります。経理や総務など、営業成績が直接的な成果指標となりにくい職務で、どのように目標設定をすればよいのでしょうか?
1. 非営業職の目標設定の重要性
非営業職でも目標設定は重要です。目標設定を通じて自分の成長を可視化し、会社とのコミュニケーションを円滑にするためです。特に経理や総務の職務では、数字に現れにくい業務が多いため、目標設定が難しく感じるかもしれません。しかし、目標設定をしっかり行うことは、日々の業務に対するモチベーションを高め、自己評価を適切に行うために非常に有効です。
そのため、売上や顧客数といった明確な数字目標に縛られず、業務の質やプロセス改善を目標として設定することが有効です。
2. 経理職における目標設定例
経理職では、売上や新規顧客獲得という成果が直接的に数字として表れません。しかし、目標として設定できる内容は多岐にわたります。
例えば、「月次決算を10日以内に完了させる」という目標や、「会計システムのアップデートを完了させる」など、業務の効率化やミスの削減を目標にすることができます。また、「月ごとの経費削減額を5%改善する」という目標も立てやすいです。
3. 総務職における目標設定例
総務職においても、営業職のように目に見える成果を上げることは難しいですが、目標設定は可能です。
例えば、「社内イベントの運営をスムーズに行う」や、「労務管理の効率化を図る」といった目標を設定できます。また、「従業員満足度調査の実施とその結果をもとに改善策を提案する」という目標も、業務の改善や職場環境向上に繋がる重要な指標となります。
4. 目標設定のための具体的なアプローチ方法
目標設定の際、重要なのは「SMART」の法則を意識することです。SMARTとは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限がある)という5つの要素です。
この法則に従うことで、明確で達成可能な目標を設定することができ、評価者にも理解しやすい形で目標を伝えることができます。
5. まとめ:営業職以外でも達成可能な目標設定
営業職では目に見える成果が多いため目標設定がしやすいですが、経理や総務の職務でも十分に目標設定は可能です。業務効率の向上やプロセス改善、そして社内の環境をより良くするための目標を設定することが大切です。
目標設定を通じて自己成長を実感し、評価者に対しても自分の成果を明確に示すことができます。目標設定は、数字だけではなく業務の質やプロセス改善といった面でも立てることができるので、自分に合った目標を設定してみましょう。