貸付金と借入金の仕分けにおける受取利息と支払利息の違い

簿記

簿記の仕分けで「受取利息」と「支払利息」の区別に迷うことがあります。特に、貸付金や借入金に関連する取引では、どちらの利息を記録すべきかが混乱することも多いです。この記事では、貸付金に対する利息の仕分けについて詳しく解説し、なぜ「受取利息」となるのかを説明します。

貸付金と借入金の仕分けの基本

貸付金とは、他者にお金を貸し付ける取引であり、貸付けを行う企業側はそのお金を回収する権利を持っています。対して借入金は、自社が外部からお金を借りる取引であり、借入れた企業は返済義務を負います。

これらの取引に関する仕分けは、資産と負債に関連していますが、利息に関する仕分けには少し注意が必要です。貸付金の場合、貸付けたお金に対する利息は、企業にとって「受け取るべき金額」として計上されます。

「受取利息」とは何か?

「受取利息」は、貸付けたお金に対して得られる利息です。つまり、他者にお金を貸した企業側が得る利益です。仕分けでは、貸付金を記録する際に、この受け取るべき利息も計上します。

あなたの質問の例では、100,000円を貸し付け、利率が年1.2%であるため、1年分の利息は1,200円になります。この場合、仕分けは「貸付金100,000円」「普通預金98,800円」「受取利息1,200円」となり、受け取る利息は「受取利息」として記録します。

なぜ「受取利息」が使われるのか?

「受取利息」は、貸付けを行った企業が得る利息を示すため、貸付金の仕分けで用いられます。仕分けの中で利息を支払う側でないため、「支払利息」ではなく「受取利息」が使われます。

もし自社が借入金を持ち、他者に利息を支払う場合には「支払利息」を使用します。これと同じように、貸付金の場合には自社が得るべき利息を「受取利息」として仕分けます。

仕分けの例:正しい仕分け方法

貸付金の利息の仕分けについて、もう一度確認しましょう。例えば、1年契約で100,000円を貸し付け、利率1.2%で利息1,200円を得る場合、仕分けは以下のようになります。

  • 貸付金100,000円(資産の増加)
  • 普通預金98,800円(現金の出金)
  • 受取利息1,200円(収益の計上)

この仕分けでは、実際に受け取る金額(98,800円)は元金から利息を差し引いた残額であり、利息1,200円は「受取利息」として収益に計上されます。

支払利息との違い

「支払利息」は、借入金を利用している場合に使います。例えば、借入金100,000円に対して支払う利息が1,200円の場合、「支払利息1,200円」として仕分けます。これは、自社が負担する費用として扱われ、借入金の支払い義務を反映させるものです。

したがって、貸付けの場合には「受取利息」を使い、借入れの場合には「支払利息」を使うという基本的な区別を守ることが重要です。

まとめ

貸付金に関連する仕分けで「受取利息」となる理由は、貸し手側が受け取る利息を示すためです。これに対して、借入金の利息は「支払利息」として仕分けます。これらの仕分けを正しく理解し、適切に記録することが簿記において非常に重要です。

今回の例では、貸付金に対する利息が「受取利息」として計上されるのは、貸し付けた側が利息を受け取るからです。今後の簿記の学習でも、貸付金と借入金の仕分けの違いをしっかり理解しておくことが大切です。

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