簿記2級試験の仕訳問題解説:売買目的有価証券の売却に関する仕訳

簿記

簿記2級の試験では、仕訳の問題が頻出です。特に売買目的有価証券の売却に関する問題は、理解しておくと有利です。今回は、売買目的有価証券を購入し、売却するシナリオを使って仕訳を解説します。

問題の概要

問題では、次のような内容でした。

  • 当期首に売買目的有価証券を10000株購入(1株300円、売買手数料30,000円)
  • 本日うち2000株を1株312円で売却
  • 売却手数料6000円を差し引いて小切手で受取
  • 手数料と販売損益は相殺する

このような問題では、売買目的有価証券の購入から売却、さらに売却に関連する手数料などを考慮して仕訳を行う必要があります。

仕訳の考え方と計算方法

売買目的有価証券を購入する際、購入代金と手数料を含めた金額が発生します。ここでは、1株300円で10000株を購入し、売買手数料が30,000円でした。この場合、仕訳は次のように行います。

  • 借方)売買目的有価証券 3,030,000円(300円×10000株+手数料30,000円)
  • 貸方)現金 3,030,000円

次に、2000株を売却する場合、売却価格1株312円で売却し、売却手数料6000円を差し引きます。これを計算すると、次のようになります。

  • 売却額 = 312円×2000株 = 624,000円
  • 売却手数料 = 6,000円
  • 受取額 = 624,000円 – 6,000円 = 618,000円

仕訳の正解

最終的な仕訳は次のようになります。

  • 借方)現金 618,000円
  • 貸方)売買目的有価証券 606,000円(購入金額に基づく売却分)
  • 貸方)有価証券売却益 12,000円(売却額 – 売却分の簿価)

売買目的有価証券の貸方金額は、購入金額(300円×10000株+手数料30,000円)から売却した2000株分を差し引いて計算されます。売却益は、売却額から売却分の簿価を引いた金額です。

まとめ:簿記2級試験の仕訳問題を攻略するために

簿記2級試験では、売買目的有価証券の仕訳問題はよく出題されます。正しい仕訳のためには、購入価格、売却価格、手数料などの要素をしっかりと計算し、それに基づいて仕訳を行うことが重要です。実際の試験では、計算ミスを防ぐために慎重に仕訳を行いましょう。

問題を解く際には、過去問題を解いて仕訳のパターンに慣れることが非常に効果的です。繰り返し練習することで、試験で出題される仕訳問題を自信を持って解けるようになります。

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