保育園などでの勤務形態を選ぶ際に「固定就労」や「変則就労」という言葉を耳にすることが多いですが、これらの違いは法令上明確に定義されているわけではありません。特にシフト制やフレックス勤務など、具体的な労働時間に関する用語を理解することが重要です。この記事では、各勤務形態における実際の運用例を解説し、あなたがどの勤務形態に該当するかを明確にします。
1. 固定就労と変則就労の基本的な違い
固定就労は、あらかじめ決められた曜日や時間に働く勤務形態です。これは、仕事の開始と終了時刻がほぼ毎日決まっている場合を指します。これに対して、変則就労は、勤務時間が週ごとや月ごとに変動する勤務形態であり、柔軟性が求められます。シフト制やフレックス勤務などは、変則就労に該当することが多いです。
2. シフト制とフレックス勤務について
シフト制は、スタッフの勤務時間や勤務日が一定のシフトパターンに基づいて決まる形態です。シフト制は「固定就労」に分類される場合もありますが、勤務時間帯が日ごとに変わるため、どちらかと言えば「変則就労」に近い形態です。一方、フレックス勤務は、業務の範囲内で自由に働く時間帯を選べる制度ですが、こちらも「変則就労」とされることが一般的です。
3. 実際の勤務形態に当てはめる場合
以下に挙げる3つのケースについて、それぞれどの勤務形態に該当するのかを説明します。
- ① 9〜18で空いている施設に勤務するが、曜日と時間帯が固定されている場合
この場合、勤務時間が曜日ごとに決まっており、勤務時間帯が若干異なるだけなので、「固定就労」に分類されるでしょう。
- ② 週4日勤務で曜日のばらつきがある場合
労働契約に基づき、勤務日数が定められているが、勤務曜日にばらつきがある場合は、「変則就労」に該当します。
- ③ 月に20日、160時間の法定勤務時間内で時間が変動する場合
勤務時間が柔軟に調整されることから、この場合も「変則就労」に該当します。日々の勤務開始と終了時刻が異なるため、シフト制の要素が強い形態です。
4. 固定就労のシフト制と変則就労のシフト制
シフト制は、決まった日程で勤務時間が設定されていますが、日ごとに時間帯や勤務日が変わる場合もあります。これに対して、固定就労はその名の通り、毎週同じ勤務日と時間が設定されています。ですので、曜日や時間帯が変更される場合は、変則就労として認識されることが一般的です。
まとめ
固定就労と変則就労の違いは、主に勤務時間の設定方法にあります。シフト制やフレックス勤務は柔軟な時間管理が可能であるため、「変則就労」に分類されることが多いです。自身の勤務形態がどちらに該当するかを正確に理解し、就職や転職活動の際には、面接や履歴書での表現にも注意しましょう。


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