派遣先で契約外の業務を振られたときの対応方法と賃金について

派遣社員として働く中で、契約書に記載されていない業務を依頼されることがあります。特に、前職のスキルが活かされてしまい、契約外の業務をどんどん振られることもあります。今回は、契約書に書かれていない作業に対応する場合の対応方法や、追加の賃金が支払われるかどうかについて解説します。

契約書にない業務を振られた場合の基本的な対応

派遣社員としての契約書には、基本的に担当する業務内容が明記されていますが、現場では契約外の業務を依頼されることも少なくありません。特に、あなたのスキルが知られてしまうと、他の業務まで依頼されることがあります。基本的には、契約書にない業務を行う場合には、派遣元の担当者に確認を取ることが重要です。

まず、派遣元に連絡を取り、契約内容と実際の業務内容が一致しているかを確認しましょう。派遣先の指示に従う前に、契約外の業務を行うことに問題がないかを確認することが、トラブルを防ぐための第一歩です。

もし派遣先から「契約に書かれていない作業でも知っているならやっても良い」といった指示を受けた場合、契約内容に違反している可能性があります。このような場合には、まず自分が従うべき業務内容について再確認し、派遣元に連絡して指示を仰ぐことが重要です。

仮に、契約に基づく業務が定められているにもかかわらず、無理に追加業務を押し付けられる場合、派遣元の担当者に対して問題を報告し、正式な対応を求めることが求められます。

契約外の業務をこなす場合、その業務に対して別途賃金が支払われるかどうかは、基本的に契約内容に基づいて決まります。契約書に「業務内容については、追加の業務も行うことがある」というような文言が記載されていない場合、追加業務を行ったからと言って賃金が増えることは通常はありません。

しかし、契約書に明確に記載されていない業務をこなす場合、その業務内容や労働時間が通常の業務と異なる場合、派遣元に対して追加の賃金を要求することが可能です。その際、労働契約書や仕事内容をもとに、派遣元に相談し、適正な賃金を支払ってもらうよう交渉することが大切です。

契約外業務を受けるべきか、断るべきかの判断は、状況に応じて異なります。もし、業務内容が自分のスキルに合っている場合や、追加業務が正当な理由で行われている場合、柔軟に対応することも一つの選択肢です。しかし、業務内容が過剰であったり、契約違反の可能性がある場合は、断る権利があります。

契約内容に反する指示に対しては、無理に受け入れることなく、派遣元に相談して問題を解決することが最も安全です。必要であれば、契約内容を見直してもらい、将来的に不利益を被らないようにすることが大切です。

契約外の業務を依頼された場合、まずは派遣元に確認を取ることが基本です。契約内容を守ることが重要であり、無理に追加業務を受け入れることなく、自分の権利を守ることが大切です。また、契約外業務に対して適正な賃金を受け取る権利もあるため、必要に応じて派遣元に交渉を行いましょう。