簿記2級の勉強でよく出題される3分法による仕訳について、実際の問題を解いてみましょう。このタイプの問題は、為替相場の変動が関わる取引で、特に輸出や輸入、外貨取引に関連する仕訳がよく出題されます。この記事では、具体的な仕訳の問題を解説し、正しい仕訳の方法を学んでいきます。
問題の解答と解説
まず、問題の仕訳を順番に見ていきましょう。
問題1: 輸出取引の仕訳
(1) 商品30ドルを輸出し代金は掛けとした。輸出時の為替相場は1ドル120円である。
仕訳:
(借)売掛金 3,600
(貸)売上 3,600
問題2: 輸出代金の回収
(2) 上記(1)の掛代金を現金で回収した。決済時の為替相場は1ドル110円である。
仕訳:
(借)現金 3,300
(借)為替差損益 300
(貸)売掛金 3,600
問題3: 輸入取引の仕訳
(3) 商品60ドルを輸入し代金は掛けとした。輸入時の為替相場は1ドル95円である。
仕訳:
(借)仕入 5,700
(貸)買掛金 5,700
問題4: 輸入代金の支払い
(4) 上記(3)の掛代金を現金で支払った。決済時の為替相場は1ドル100円である。
仕訳:
(借)買掛金 5,700
(借)為替差損益 300
(貸)現金 6,000
問題5: 手付金の支払い
(5) 商品80ドルを購入する契約を結び、手付金として20ドルを現金で支払った。契約時の為替相場は1ドル90円である。
仕訳:
(借)前払金 1,800
(貸)現金 1,800
問題6: 商品到着と残額の掛け
(6) 上記(5)の商品が到着し、手付金を差し引いた残額は掛けとした。輸入時の為替相場は1ドル95円である。
仕訳:
(借)仕入 7,500
(貸)前払金 1,800
(貸)買掛金 5,700
問題7: 決算日の為替相場
(7) 本日、決算日を迎えた。決算日の為替相場は1ドル90円である。売掛金30,000円は外貨建てのもので、取引発生時の為替相場は1ドル100円で換算したものである。
仕訳:
(借)為替差損益 3,000
(貸)売掛金 3,000
問題8: 輸出取引の仕訳
(8) 1月1日に、アメリカの得意先に商品500ドルを輸出し代金は掛けとした。取引時の為替相場は1ドル120円である。
仕訳:
(借)売掛金 60,000
(貸)売上 60,000
問題9: 為替予約
(9) 2月1日に、上記(8)の売掛金に為替予約を行った。予約時の為替相場は1ドル115円で、予約レートは1ドル112円である。
仕訳:
(借)為替差損益 4,000
(貸)売掛金 4,000
問題10: 送金による入金
(10) 5月10日に、商品代金500ドルの送金があり、取引銀行で円に両替し、当座預金口座に入金した。5月10日の為替相場は1ドル100円である。
仕訳:
(借)当座預金 56,000
(貸)売掛金 56,000
まとめ
これらの問題は、簿記2級の試験で出題される典型的な仕訳問題です。外貨建て取引や為替相場の変動が関わる場合、為替差損益を適切に計上することが求められます。各仕訳の処理方法をしっかりと理解し、実務でも役立てることが重要です。


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