物流業界では「貸切便」や「固定ルート」など、求人票に独特の言い回しが使われることが多く、未経験者や転職活動中の方にはイメージしづらいことがあります。本記事では、福山運輸のような大手企業が提供する貸切便の働き方や特徴をわかりやすく解説し、ドライバーとしての働き方を検討する際の参考になる情報をまとめています。
貸切便とは?まずは基本的な意味を理解する
貸切便とは、トラック1台をまるごと特定の荷主(企業)がチャーターする配送形態です。一般的な混載便と異なり、複数の荷主の荷物をまとめて運ぶのではなく、特定の企業の荷物だけを運ぶことが特徴です。
そのため、荷主の業務内容に合わせたルートや配送スケジュールが組まれることが多く、ドライバーはその企業専用の運行を担当するようになるケースが大半です。
配送先「1社固定」とは?複数拠点を回るケースもある
「1社固定」という表現は、“荷主が1社に限定される”という意味であり、“配送先が1ヶ所のみ”という意味ではありません。多くの場合、荷主企業が複数の工場・倉庫・店舗を持っているため、同じ企業の中でも複数拠点を回ることがあります。
例えば、食品メーカーの荷物を扱う場合、その企業の工場、営業所、配送センターなど複数の地点を1日のうちに回ることがあり、これも「1社固定」に含まれます。
「毎日同じルート」はありえるのか?その理由と実例
貸切便では、毎日同じルートを走ることは十分に可能です。荷主の出荷パターンがほぼ一定の場合、毎日同じ時間・同じ順番で配送するルーティンワークになりやすく、ドライバーにとっては安定感のある働き方ができます。
例えば、メーカーの部品配送などは「毎日A工場 → B工場 → C営業所 → 本社倉庫」のようにルートが固定されやすい業務です。距離が100~450kmと幅があるのは、同じ荷主でもその日の業務内容によって配送範囲が変わることが理由と考えられます。
2トン車で長距離はあるのか?実際の運行距離の目安
2トン車で100~450kmという距離は珍しくありません。特に貸切便では、軽量の荷物を遠距離に届けるケースもあるため、車両の大きさと距離は必ずしも比例しないことがあります。
都道府県をまたぐ輸送や、同じ企業内の遠方拠点への配送など、2トン車でも移動距離が大きくなる理由は複数存在します。
固定ルートのメリットとデメリット
固定ルートにはメリットとデメリットが存在します。安定した働き方を望む人には向いていますが、変化の少ない業務が苦手な場合は注意が必要です。
また、ルートが固定されることで積み降ろし場所の勝手が把握しやすく、配達のペース配分や安全運転の感覚もつかみやすくなることは大きなメリットです。
まとめ:貸切便でも固定ルートは十分ありえる働き方
福山運輸の求人にある「2トン車」「1社固定」「固定ルート」「毎日同じルーティン」は、貸切便として十分にありえる働き方です。配送先が1社であっても複数拠点を回る可能性があり、1日の運行距離に幅があるのはそのためです。
安定したルート配送を求める方には適した働き方と言えますので、気になる場合は面接時に具体的なルート内容や1日の流れを質問してみることをおすすめします。


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