長時間労働に該当するか？9.5時間勤務の労働時間と違法性について

長時間労働が法律に抵触するかどうか、特に9.5時間勤務を週4日、さらに4.5時間勤務を1日加えた場合、違法かどうか気になることがあります。この記事では、この働き方が法律的にどう評価されるのか、長時間労働に該当するかを解説します。

労働時間の基本的な計算方法

労働時間が法律に適合しているかどうかを判断するためには、まず週の総労働時間を計算する必要があります。質問にある働き方では、9.5時間×4日（1時間休憩）+ 4.5時間×1日の勤務です。これを計算すると、週38.5時間の労働となります。

休憩時間を除いた労働時間は、9.5時間から1時間の休憩を引いた8.5時間×4日＝34時間、さらに4.5時間を加えると、合計で38.5時間となります。法定労働時間は1週間で40時間が上限となっているため、この働き方は法的に許容範囲に収まっています。

法律上、1週間の労働時間が40時間を超えると「長時間労働」とされ、時間外労働や深夜労働などが発生します。しかし、38.5時間の労働時間では法定の40時間以内なので、基本的には長時間労働には該当しません。

ただし、例えば月曜日から金曜日まで9.5時間勤務し、さらに土曜日に働く場合などは、休日出勤や時間外労働が発生する可能性があり、その場合は残業手当の支払い義務が発生します。週の総労働時間が40時間を超える場合は、事前に労使間で合意を得たうえでの対応が必要です。

法的に許容される労働時間内であっても、社会的には長時間労働が健康や仕事の効率に悪影響を及ぼすとして、企業側に業務量の調整を求める声が高まっています。特に、身体的・精神的な負担を感じている場合には、過剰な労働時間は望ましくないとされています。

質問者が述べたように、「動ける=普通に業務ができる」と解釈されることが多いですが、実際には無理をして働き続けることが健康を害するリスクが高いため、上司に労働時間の調整やリハビリのための休息を求めることは妥当な選択です。

もし、業務量を減らしたい場合は、上司に自分の体調やリハビリの進捗について正直に相談することが重要です。上司に業務量を減らす必要性を理解してもらうためには、仕事の効率やパフォーマンスを維持するために必要な休息を取ることの重要性を強調することが効果的です。

法律的には、労働時間が40時間以内であれば問題ありませんが、健康を最優先に考えることが社会的な責任です。上司としっかりとコミュニケーションをとり、業務調整を行いながら、無理なく仕事を進めることが求められます。

質問者の労働時間38.5時間/週は法的には長時間労働に該当しませんが、健康面を考慮した業務調整を行うことは重要です。上司に対して適切に相談し、リハビリや体調を最優先にしながら、無理のない範囲で業務を続けていくことが大切です。自分の健康と仕事のバランスを保ちながら、労働時間の調整を行いましょう。