ビジネスをしていると「年商」や「売上」という言葉をよく耳にしますが、これらの概念には違いがあります。特に「入荷」と「売上」の関係を理解することは重要です。今回は、150億円の商品を仕入れ、100億円で売った場合の年商について考えます。
1. 年商とは
年商とは、企業が1年間で得た総売上金額のことです。つまり、企業が顧客に対して商品やサービスを販売した金額の合計が年商にあたります。年商は利益とは異なり、あくまで売上高を指すため、経費や利益は含まれません。
例えば、100億円で商品を販売した場合、その100億円が年商になります。この売上金額が企業の規模を測る一つの指標となります。
2. 入荷と売上の関係
質問にある「150億円のものを入荷して100億円で売る」という場合、入荷金額150億円は仕入れ価格、100億円は売上金額です。この場合、入荷金額150億円が必ずしも年商になるわけではありません。年商は、実際に売り上げた金額、つまり100億円が年商に該当します。
そのため、150億円の商品を入荷して100億円で売った場合の年商は、100億円です。この場合、利益は50億円の損失になりますが、年商という概念では売上高だけを考えるため、年商は100億円です。
3. 年商が意味するもの
年商はその企業が年間を通じてどれだけの売上を上げたかを示す指標ですが、利益を反映するものではありません。売上高と利益は別物であるため、年商が高くても必ずしも利益が出ているとは限りません。
したがって、年商が100億円ということは、企業がその規模で売上を達成したことを意味しますが、その企業の利益がどれくらいかを知るためには、コストや経費、利益率なども考慮する必要があります。
4. 売上と利益の違い
売上は商品の販売金額そのものであり、利益はその売上から必要経費(仕入れ、給与、運営コストなど)を差し引いたものです。質問の例では、150億円の仕入れ金額に対して100億円で売った場合、売上は100億円ですが、利益は-50億円となります。
したがって、年商を計算する際は、単に売上金額のみを考え、利益を計算するためにはさらにコスト構造や経費を加味する必要があります。
まとめ
150億円の商品を入荷し100億円で売った場合、その年商は100億円です。年商とは売上高を指し、入荷金額やコストは含まれません。したがって、売上が100億円であれば、それがそのまま年商になります。ただし、利益や損失を考える場合は別途コストを考慮する必要があり、年商はあくまで売上金額の指標となります。


コメント