最近、タブレットを使ったそろばんや書道の教室が増えてきていますが、実際のところ、これらは従来の手法と比べてどうなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、タブレットそろばんやタブレット書道の特徴、そしてその効果やデメリットについて詳しく解説します。
タブレットそろばんとは?
タブレットそろばんは、物理的なそろばんを使用せず、デジタル機器上でそろばんの演習を行う方法です。タッチスクリーンを使って数を動かし、そろばんの基本的な計算方法を学ぶことができます。物理的なそろばんを使わないため、持ち運びが便利で、画面上での操作に慣れると、素早く計算ができるようになります。
ただし、実際のそろばんに触れることなく、タブレット上での計算に頼ることが多いため、手のひらでの感覚や実際にそろばんを操作する感覚を養うことは難しいというデメリットもあります。数字を目で見るだけでは、指を使った計算の感覚が身に付きにくい点は、注意すべきポイントです。
タブレット書道の特徴と課題
タブレット書道は、従来の半紙や筆を使って書く書道とは異なり、タブレット上にデジタル筆を使って文字を書く方法です。タブレットには筆圧感知機能があり、リアルな書道の感覚を再現できますが、実際に半紙に筆で書くのとは感覚が異なり、微妙な筆使いや墨の濃淡を完全に再現することは難しい場合もあります。
また、タブレット書道では、指やスタイラスペンを使って書くため、書道の基本である筆使いや文字の美しさを身に付けるには限界があることもあるでしょう。書道において重要なのは筆の持ち方や運筆技術であり、タブレットだけではそれらのスキルを身に付けるのが難しい場合があります。
タブレット学習のメリット
タブレットを使った学習は、利便性が高く、どこでも学習ができるという点で大きなメリットがあります。特に、手軽に始められることや、繰り返し練習できる環境が整っていることが特徴です。また、進捗状況がアプリで確認できるため、学習のモチベーションを保ちやすい点もあります。
タブレット学習は、デジタル世代の子どもたちにとっては馴染みやすく、楽しみながら学べる点も大きな魅力です。さらに、タブレットに搭載されたアニメーションやゲーム感覚で学べる要素があるため、従来の方法に比べて学習を楽しむことができます。
デメリットと注意点
一方で、タブレットを使った学習にはデメリットも存在します。実際のそろばんや筆に触れる感覚が乏しく、物理的な道具に触れる学びが足りなくなる可能性があるため、タブレットだけで学習を進めることには限界があります。また、タブレットやスマホに長時間向き合うことで、目や肩、腰への負担がかかることも考慮すべきです。
さらに、実際の書道やそろばんでの集中力や丁寧さを養うことが難しく、視覚的な情報だけに頼ることが多くなるため、基本的な技術が疎かになる恐れもあります。
まとめ
タブレットを使ったそろばんや書道は、手軽で便利な学習方法ではありますが、従来の方法と比べると学べる内容や技術には違いがあります。タブレット学習のメリットを活かしつつ、実際の道具に触れて感覚を養うことが、バランスの取れた学習方法になるでしょう。特にお子さんが学んでいる場合、タブレットを使いながら、実物のそろばんや筆も取り入れると、より深い学びを得ることができるはずです。


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