リース資産の仕訳は、複雑に見えるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえることで理解できます。今回は、具体的な例を基にリース資産の仕訳方法を解説します。
リース契約に基づく仕訳の基本
リース資産を取得した場合、まず最初に考慮すべきは「取得価格」です。質問の内容で言うと、セキュリティソフトや設置料などのリース資産の合計価格は977,900円(税抜き)です。この取得価格に基づいて仕訳を行います。リース契約によって支払うリース料は、60回払いの1,062,000円(税抜き)です。
次に、このリースに関する仕訳を行います。リース契約を締結した時点で、リース資産とリース負債を計上します。これが、リース取引における基本的な仕訳です。
リース資産の仕訳
リース資産を取得する際には、次のように仕訳をします。
借方:リース資産 977,900円
貸方:リース負債 977,900円
これで、リース資産を取得したことになります。次に、リース料の支払いに関する仕訳です。
リース料の支払いに関する仕訳
リース料の支払いは、毎月行います。この場合、1,062,000円を60ヶ月で分割して支払う契約なので、毎月のリース料は1,062,000円 ÷ 60ヶ月 = 17,700円(税抜き)となります。
借方:リース料 17,700円
貸方:現金または預金 17,700円
この仕訳で、毎月のリース料支払いを記録します。リース期間終了まで、同様の仕訳を行います。
リース資産にかかる費用の計上
リース資産に関して、取得時に計上した金額に対して減価償却を行います。リース契約に基づく減価償却方法は、リース期間にわたって均等に行います。減価償却費は、毎月の仕訳で計上します。
借方:減価償却費 (減価償却費用)
貸方:リース資産 (減価償却額)
この仕訳で、リース資産の減価償却を毎月記録します。
まとめ
リース契約に基づく仕訳は、リース資産の取得時に「リース資産」と「リース負債」を計上し、その後、リース料の支払いと減価償却を行っていきます。毎月のリース料支払い、減価償却費の計上を正確に行うことで、リース資産の仕訳を適切に処理することができます。


コメント