日商簿記1級(工業簿記・原価計算)での修正パーシャルプランに関する計算方法について、特に仕掛品と製造間接費の求め方について疑問を持つ方も多いかもしれません。質問では、仕掛品と製造間接費を計算する際に、機械運転時間に基づく単価の掛け算がどうなっているのかが焦点となっています。具体的な計算方法を解説します。
1. 修正パーシャルプランとは?
修正パーシャルプランは、原価計算の手法の一つで、主に仕掛品や製造間接費の計算に使用されます。製造工程で発生するコストを、具体的な作業時間や運転時間に基づいて割り当てることが特徴です。これにより、製品の製造コストを正確に把握することができます。
修正パーシャルプランでは、機械運転時間などの工数を基に製造間接費を配分するため、運転時間や作業時間に基づいて必要な計算を行います。
2. 質問内容の計算式とその解釈
質問では、仕掛品・製造間接費の計算において、「2,000円/時間×3時間」で計算した金額を、「2,380機械運転時間」を使って計算する際に、2,380×6,000ではなく、2,380×2,000で計算すべきかどうかが問われています。
実際には、機械運転時間2,380時間に「1時間あたり2,000円の製造間接費」が適用されるため、計算式は2,380×2,000が正しいとなります。これによって、製造間接費の総額が算出されます。
3. なぜ「2,380×2,000」で計算するのか?
「2,380×6,000」で計算するのは誤りです。理由は、製造間接費の単価(1時間あたりの費用)が2,000円であり、これを実際に使った運転時間(2,380時間)に掛け算する必要があるためです。
計算式は、使用した機械運転時間に単価を掛けることで、その期間の製造間接費を正しく算出することができます。したがって、2,380×2,000の計算が適切です。
4. まとめ
修正パーシャルプランにおける仕掛品と製造間接費の計算方法では、実際の運転時間に基づいて計算を行うことが重要です。質問にあるように、機械運転時間2,380時間に対して、1時間あたりの単価2,000円を掛け算することで、製造間接費の総額が算出されます。
誤って「2,380×6,000」を使用してしまうと、間違った計算結果が得られてしまうため、注意が必要です。正しい計算式を使用することで、より正確な原価計算を行うことができます。


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