食品卸売業で使われる価格用語の解説：NET価格、売価、建値などの意味とは？

食品の卸売業において、商談や見積もりの際に「NET価格」「売価」「売値」「建値」といった用語が頻繁に登場します。新卒の方がこれらの用語の意味や使い方に戸惑うことも多いでしょう。本記事では、これらの価格用語の意味を分かりやすく解説し、さらに関連する用語についても紹介します。

1. NET価格とは？

「NET価格」とは、商品の販売価格から割引や手数料を差し引いた実際の取引価格を指します。例えば、仕入れ価格に対して適用される割引や、取引先への手数料などが差し引かれた後の最終的な金額がNET価格です。

「売価」と「売値」は似たような意味を持ちますが、微妙な違いがあります。売価は、卸売業者が設定する商品を販売する価格のことです。売値は、売価を基に実際に販売される価格や小売価格を指す場合が多いです。

「建値」とは、商品の基準となる価格、すなわち最初に設定された販売価格を意味します。建値は、卸売業者が定める基本価格であり、そこから卸売りや小売りの値引きが行われます。

商談でよく使われる価格関連用語には他にも、「仕入れ価格」や「定価」などがあります。仕入れ価格は商品を仕入れる際の価格を指し、定価は小売店が設定する標準価格のことです。

食品卸売業における「NET価格」「売価」「売値」「建値」などの価格用語を理解することは、商談や見積もりの際に非常に重要です。これらの用語の意味をしっかりと押さえて、商談に臨むことで、よりスムーズなやり取りができるようになるでしょう。