投資有価証券を売却して生じた売却益が2百万円である場合、なぜ「投資有価証券の売却による収入」が27百万円になるのか、疑問に思う方も多いかもしれません。このようなケースでは、売却益の金額に加えて、売却額全体が収入として計上されるためです。この記事では、この仕訳の背景と詳細な計算方法について説明します。
投資有価証券売却における基本的な会計処理
まず、投資有価証券を売却した際の会計処理を理解しておきましょう。投資有価証券が売却されると、その売却金額は「投資有価証券の売却による収入」として計上されます。この収入は、売却益（売却価格と簿価との差額）を含んでいます。
今回の例では、簿価が25百万円で、売却益が2百万円生じた場合、売却金額は25百万円（簿価）＋2百万円（売却益）＝27百万円となります。したがって、投資有価証券の売却による収入は27百万円となり、これが会計帳簿に記録されます。
売却益と売却金額の違い
売却益は、売却価格と簿価との差額を指しますが、売却金額は実際に受け取った現金や資産の総額を示します。売却益が2百万円の場合、その金額は「利益」として計上されますが、売却金額はその利益も含めた全体の売却価格となります。
したがって、「投資有価証券の売却による収入」という項目には、売却価格（27百万円）が計上されるのです。この点が、売却益だけでなく、売却金額全体が収入として反映される理由です。
キャッシュフローにおける影響
投資活動によるキャッシュフローでは、売却金額が反映されます。したがって、キャッシュフロー計算書においては、売却金額（27百万円）が投資活動の収入として計上されることになります。これは、現金の流れを正確に反映するためです。
売却益が2百万円であっても、キャッシュフローにおいては売却金額全体が反映されるため、キャッシュフロー計算書上では27百万円の収入となります。
実際の帳簿処理と報告
実際の帳簿においては、投資有価証券の売却が行われた際、売却金額27百万円が収益として計上されます。この収益は、売却益の2百万円に加えて、元々の簿価25百万円が含まれた金額です。
また、税務申告においても、売却金額全体が反映されるため、売却益として計上される2百万円と、売却金額27百万円が別々に扱われることを理解しておくとよいでしょう。
まとめ
投資有価証券を売却した際、売却金額27百万円が収入として計上される理由は、売却金額全体が収益として反映されるためです。売却益2百万円は売却金額と簿価の差額に過ぎず、実際の収入は売却金額（27百万円）であり、これがキャッシュフローにも影響を与えます。この点を理解することで、投資活動における会計処理をより正確に把握できます。
コメント