帳簿価額とは？簡単に理解できる解説

帳簿価額は、企業が資産を帳簿に記録する際に使う金額のことを指します。これには、購入時の原価や減価償却後の金額が含まれます。簡単に言うと、企業が持っている資産の「会計上の価値」を表すものです。この記事では、帳簿価額について分かりやすく解説します。

1. 帳簿価額とは

帳簿価額は、企業が資産を帳簿に記録する際の基準となる金額です。例えば、機械設備や建物などの固定資産については、購入時の金額（取得原価）から減価償却費を引いた金額が帳簿価額となります。

この金額は、税務申告や財務諸表作成の際に使われ、企業の資産の状態を示す指標となります。帳簿価額は市場価値や実際の取引価格とは異なるため、注意が必要です。

帳簿価額は、通常、取得原価から減価償却を引いた額で計算されます。たとえば、100万円で購入した設備が、5年間で30万円の減価償却を受けた場合、帳簿価額は70万円になります。

このように、帳簿価額は資産が経年劣化や使用により価値が減少することを反映しています。資産が古くなるほど、帳簿価額も下がります。

帳簿価額は、企業の財務状態を正確に把握するために重要な役割を果たします。財務諸表において、資産の価値を反映させるために使用され、企業の健全性や投資家にとっての信頼性を示す要素となります。

また、帳簿価額は税務計算にも影響を与えます。減価償却によるコストが計上されることで、税負担を軽減することができます。

帳簿価額と市場価値は異なります。市場価値は、実際の取引でその資産がいくらで売れるかという価格を指しますが、帳簿価額はあくまで会計上の価値です。

そのため、帳簿価額が必ずしも市場での実際の価値を反映しているわけではなく、特に不動産や株式などでこの違いが顕著に現れることがあります。

帳簿価額は、企業の資産の価値を会計上で示す重要な指標です。取得原価から減価償却を引いて計算され、税務申告や財務諸表作成に役立ちます。帳簿価額と市場価値の違いを理解し、企業の財務状態を正確に把握することが重要です。