簿記2級のネット試験で出題された等級別原価計算の問題について解説します。問題文に記載された情報をもとに、製造原価と製造単価を求める方法を詳細に説明します。特に、重量が異なる製品(x, y)の場合にどのように計算すべきか、ステップごとに解説します。
1. 問題の理解:製造原価の計算
問題文には、完成品原価が390万円と記載されています。これは、製造にかかる全てのコストを示しており、x製品とy製品の原価をそれぞれ求める必要があります。問題に出てくる情報は、重量、個数、そして完成品原価です。
製品xの重量は120g、製品yの重量は200g、そして生産量はxが5000個、yが1000個です。この情報を使って、各製品の製造原価と製造単価を求めます。
2. 製造原価の計算方法
まず、製品xとyの製造原価を求めるために、全体の原価をその製品の生産量と重量に基づいて配分します。
- 製品xの総重量 = 120g × 5000個 = 600,000g
- 製品yの総重量 = 200g × 1000個 = 200,000g
- 全体の重量 = 600,000g + 200,000g = 800,000g
次に、各製品の製造原価を求めます。完成品原価390万円を全体の重量で割り、それぞれの製品の原価を算出します。
- 製品xの製造原価 = (600,000g ÷ 800,000g) × 3,900,000円 = 2,925,000円
- 製品yの製造原価 = (200,000g ÷ 800,000g) × 3,900,000円 = 975,000円
これで、製品xの製造原価は2,925,000円、製品yの製造原価は975,000円となります。
3. 製造単価の計算方法
次に、製造単価を計算します。製造単価は、製造原価を生産量で割って求めます。
- 製品xの製造単価 = 2,925,000円 ÷ 5000個 = 585円/個
- 製品yの製造単価 = 975,000円 ÷ 1000個 = 975円/個
これにより、製品xの製造単価は585円、製品yの製造単価は975円となります。
4. 計算のポイントと注意点
この問題のポイントは、製造原価の配分方法と製造単価の求め方にあります。重量や生産量に基づいて適切に原価を配分し、それを基に製造単価を求めることが求められます。
また、問題文に出てくる用語や数字が一見難しく見えることもありますが、基本的な計算手順を守れば、きちんと解くことができます。まずは問題文の情報を整理し、必要な計算を行いましょう。
まとめ
簿記2級の等級別原価計算では、製造原価と製造単価を正しく求めることが重要です。問題文で与えられた情報(生産量や重量)を元に計算を進め、製造原価を配分してから製造単価を算出します。この手順を守れば、試験本番でも安心して対応できるようになります。
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