日商簿記1級の工業簿記、特に原価計算に関する問題では、仕損品の扱い方に関して迷うことがあります。特に、仕損品が再溶解され、翌月の原料として使用されるケースでは、どのように計算すべきか理解することが重要です。この記事では、仕損品の計算方法について詳しく解説します。
仕損品の取り扱いについて
仕損品とは、生産過程で予定通りに完成品として生産できなかった製品を指します。これらの仕損品は、工業簿記において原価計算に大きな影響を与える要素の一つです。特に、仕損品がそのまま廃棄されるのではなく、再処理されて翌月の原料として使用される場合、どのように原価計算を行うかが問題となります。
「軽微な副産物」ではない場合の処理方法
問題文に「副産物は軽微なものとみなすことができない」と記載がある場合、これはその副産物が金額的に無視できない規模であることを意味しています。したがって、仕損品が再溶解される場合は、その処理方法に注意を払い、適切な計算を行わなければなりません。このような場合、仕損品の原価を翌月の原料として割り当てる必要があります。
問題文の問いに対する正しい計算方法
問題文に「第1工程仕損品は再溶解後、翌月の原料として利用される」とありますが、この場合、800,800の金額を32,500ではなく、35,000で割るべき理由は、仕損品が金額的に無視できない規模であり、再溶解後に使用されることから、翌月の原料として新たに計算し直す必要があるからです。
まとめ
仕損品の計算方法は、工業簿記の原価計算において非常に重要なポイントです。仕損品が再利用される場合、その原価を翌月の原料に適切に割り当てることが求められます。問題文の記載通りに、仕損品が軽微なものとみなされない場合、別途その原価を計算し直す必要があります。計算を間違えないよう、原価計算を正確に行いましょう。
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