高卒と大卒の警察官の違いとは？キャリア・給与・昇進のポイントを徹底比較

警察官を目指す際に、高卒と大卒の違いは気になるポイントですよね。どちらの学歴でも警察官にはなれますが、キャリアや給与、昇進のスピードなどに違いがあります。この記事では、高卒と大卒の警察官の違いについて詳しく解説します。

初任給と年収の違い

高卒と大卒の警察官では、初任給に差があります。例えば、警視庁の警察官の初任給（令和5年度1月1日時点）は、大卒で月額25万9300円、高卒で月額22万1800円となっています。これにより、初任給で約3万7500円の差が生じます。年収に換算すると、年間で約45万円の差となります。

ただし、採用後は学歴よりも経験年数や昇任試験の合格によって給与が決まります。したがって、長期的には学歴による年収の差は縮まる傾向にあります。

警察学校の研修期間

警察学校の研修期間も学歴によって異なります。大卒の警察官は6か月の研修期間を経て配属されるのに対し、高卒の警察官は10か月の研修期間が必要です。研修期間が長い分、高卒の警察官は早く現場での経験を積むことができます。

昇任試験の受験資格とスピード

昇任試験の受験資格を得るための勤務年数には差があります。巡査から巡査長への昇任試験は、大卒は採用後2年で受験資格が得られるのに対し、高卒は4年が必要です。警部補への昇任試験も、大卒は1年で受験資格が得られるのに対し、高卒は3年以上の勤務が必要です。このため、大卒の警察官は昇任のスピードが早くなる傾向にあります。

現場での業務における違い

実際の警察業務では、高卒と大卒の警察官で業務内容に大きな違いはありません。どちらの学歴でも、刑事や交通、生活安全などの各部門で活躍しています。ただし、昇任のスピードや初任給の差が、キャリア形成に影響を与える可能性があります。

まとめ

高卒と大卒の警察官には、初任給や昇任試験の受験資格、研修期間などに違いがありますが、どちらの学歴でも警察官として活躍することができます。自分のライフプランやキャリアの目標に合わせて、最適な選択をすることが大切です。