歩合給制の給与体系において、基本給と歩合給がどのように構成されるかによって、欠勤時の減給についての考え方も変わってきます。特に基本給15万+歩合給という形式で働いている場合、欠勤した際に減給が可能なのか、どのように計算されるべきかについて解説します。
歩合給制の給与体系の特徴
歩合給制では、従業員の給与が売上や業績に連動して変動します。例えば、基本給が15万円で、売上に応じて50%の歩合給が支給される場合、売上が100万円の場合は基本給15万円に加えて35万円の歩合給が支払われ、総支給は50万円になります。
この給与体系の特徴は、業績が上がれば歩合給が増えることですが、逆に業績が下がると歩合給が減少することもあります。そのため、欠勤があった場合の減給も、単純な基本給だけではなく、歩合給の影響をどう扱うかが問題になります。
欠勤日数による給与減額のルール
基本給15万+歩合給の場合、欠勤日数に対する減給の仕方は基本給部分と歩合給部分で異なる場合があります。基本給については、欠勤日数に応じて日割りで減額されることが一般的です。例えば、月20日勤務として基本給15万円であれば、1日の基本給は7500円(15万円 ÷ 20日)となり、欠勤した日数分が減額されることになります。
一方で、歩合給部分に関しては、売上が直接的に関係するため、欠勤によってその日の売上が減少する場合、結果的に歩合給が減額されることになります。この場合、欠勤によってどの程度の業績が影響を受けたかがポイントとなります。
基本給のみでの減給が可能か?
基本給15万+歩合給の給与体系で、基本給部分だけで減給が可能かどうかは、会社の就業規則や労働契約に依存します。基本給は、通常の勤務が前提で支払われるため、欠勤による減給は基本給に関しても行われることが多いです。
ただし、歩合給部分については、欠勤があった場合に売上に影響を与えた場合に限り、減額されることになります。そのため、欠勤に対しては基本給部分のみ減額されるケースが多く、歩合給部分については欠勤日数が直接的に影響を与えることが少ないことを理解しておく必要があります。
会社の方針と法律的な観点
企業が欠勤によって給与を減額する場合、労働基準法に基づくルールに従う必要があります。基本給部分については、会社が決めた就業規則に従って、適切に減額されるべきです。また、歩合給部分に関しては、欠勤によって売上が減少した場合に限り、調整が行われるべきです。
給与の減額については、事前に就業規則で明確に定められていることが重要です。従業員が納得できる形でルールを明示し、適用することが、トラブルを避けるために不可欠です。
まとめ
基本給15万+歩合給の場合、欠勤による減給は基本給部分については日割り計算で行われることが一般的です。歩合給部分に関しては、欠勤が業績にどの程度影響を与えるかによって変動します。企業は労働基準法を守り、就業規則に基づいて減額処理を行うべきです。給与減額に関しては、事前に明確なルールを設定し、従業員に説明することが重要です。
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