1級土木施工管理技士2次試験では、経験記述が合否を分ける大きな要素となります。特に「どのような工事経験を題材に選ぶか」で悩む方は多く、維持工事や小規模な復旧工事が対象になるのか疑問に思う方も少なくありません。この記事では、維持工事を経験記述に使えるかどうか、その判断基準と対策について解説します。
経験記述の基本的な考え方
経験記述では、施工管理技士としての「施工計画」「工程管理」「品質管理」「安全管理」などをどのように実務で行ったかが評価されます。そのため、単純な作業や工数の少ない軽微な工事では、管理項目を十分に記述できず評価対象になりにくい傾向があります。
一方で、規模が小さくても施工管理の要素がしっかり存在する工事であれば、経験記述の題材として使える可能性があります。
維持工事が経験記述に使えるかどうか
維持工事そのものが「不可」とされているわけではありません。例えば、側溝の入れ替えや事故復旧といった業務でも、施工計画を立て、工程を管理し、品質確保や安全対策を講じていれば、記述の題材として使えます。
ただし、「単純に作業を行っただけ」では不十分です。管理技士としてどのように判断し、調整を行い、品質や安全を確保したかを明確に書けるかどうかがポイントになります。
題材選びの注意点
- 工事規模よりも管理要素が重要…小規模でも、施工計画・工程・品質・安全の4つが書ける工事を選ぶ。
- 施工の工夫やリスク対応がある工事を選ぶ…例:側溝入替時の交通規制、安全確保、品質確認の方法。
- 他業者や発注者との調整経験があると強みになる。
例えば「事故で破損した護岸の復旧工事で、仮設工事の計画を立て、短工期で安全に施工を完了した」などは、十分記述題材として活用できます。
具体的な書き方の工夫
維持工事を題材にする場合は、次のような点を強調すると評価されやすくなります。
- 施工前にどんな計画を立てたか(施工手順・工期・安全対策)。
- 現場での具体的な管理方法(出来形管理、検査手順、品質確保の方法)。
- 予期せぬトラブルや制約条件にどう対応したか。
- 結果としてどのように工事を完了させたか。
単に「作業を行った」ではなく、「技士として管理した」という視点を意識して記述することが大切です。
まとめ
1級土木施工管理技士2次試験の経験記述では、維持工事や復旧工事も題材にできます。ただし、単純作業ではなく、施工計画・工程管理・品質管理・安全管理といった管理技術者の視点をしっかり盛り込む必要があります。側溝の入替や復旧作業でも「計画」「管理」「工夫」を具体的に示せば、十分評価対象となり得ます。題材選びの際は、規模よりも管理要素を重視し、自分が技士として果たした役割を明確に表現しましょう。
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