テスラは世界最大級のEVメーカーとして知られていますが、売上の内訳を見ると、電気自動車(EV)だけでなくエネルギー事業やサービス部門も拡大を続けています。この記事では、テスラの分野別売上高の推移や、EVの割合とそれ以外の事業の比率について解説します。
テスラの主要な売上区分
テスラの売上は大きく以下の3つの分野に分けられます。
- 自動車事業(Automotive):EV本体の販売、リース、関連規制クレジット収入
- エネルギー事業(Energy Generation & Storage):ソーラーパネル、パワーウォールなどの蓄電システム
- サービス・その他(Services & Others):車両整備、保険、スーパーチャージャー利用料など
この中でも、自動車事業が圧倒的に大きな割合を占めています。
EVの売上高と割合
直近の決算によると、テスラの売上の約85〜90%前後は自動車事業が占めています。つまり、売上の大半はEVの販売によって成り立っています。
例えば2023年度の通期決算では、総売上高約$96.8B(約13兆円)のうち、自動車事業が$82.4Bを占めました。これは全体の約85%にあたります。
EV以外の事業の売上推移
EV以外の分野も成長を続けています。
- エネルギー事業:2020年は約$1.9Bでしたが、2023年には$6.0B超へと大きく成長しています。再生可能エネルギー需要の拡大が背景です。
- サービス・その他:2020年の約$3.1Bから2023年には$8.3Bへと増加。車両台数の増加に伴い、整備・保険・充電収入も伸びています。
このように、EV以外の売上は年々拡大しており、テスラの事業ポートフォリオが徐々に多様化していることがわかります。
EVと非EVの売上のバランス
EV事業が圧倒的ではあるものの、非EV分野も全体の約15%を占めるようになり、将来的にはさらなる成長が見込まれています。特にエネルギー事業は、再エネ需要の高まりとともに重要な収益源となりつつあります。
また、スーパーチャージャーネットワークの開放や自動運転ソフトウェアの提供など、EV関連以外のサービスも拡大しています。
まとめ
テスラの売上高の約85〜90%はEV事業が占めており、まさに電気自動車メーカーとしての強みが表れています。しかし、エネルギー事業やサービス事業も年々成長を遂げ、事業の多角化が進んでいます。今後はEVに依存する割合が少しずつ下がり、持続可能なエネルギー企業としての姿がさらに鮮明になると考えられます。
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