退職日を9月30日にするか10月1日にするかで変わるメリット・デメリット

退職

退職日を設定する際、1日違うだけでも給与や社会保険、転職先への入社日との兼ね合いに影響を与える場合があります。特に有給消化中での退職日設定は、翌日からの新しい勤務先へのスムーズな移行を考えると重要な判断ポイントです。ここでは9月30日退職と10月1日退職の違いについて解説します。

9月30日退職を選ぶ場合の特徴

9月30日を退職日にすると、有給休暇を1日分残す(または捨てる)ことになります。その代わり、9月末で完全に退職が確定し、10月1日から新しい職場で勤務開始できるため、雇用の空白期間を避けられるという利点があります。

また給与が「20日締め月末払い」であれば、9月分の給与は有給消化分を含めて支払われるので大きな損はありません。ただし有給1日分を金銭的に換算すると数千円〜1万円以上になる場合もあり、これを無駄にするデメリットがあります。

10月1日退職を選ぶ場合の特徴

有給をすべて消化できるのが最大のメリットです。有給を使い切れば、会社から受け取る給与や有給手当が満額になります。その一方で、退職日が10月1日になると、新しい勤務先の入社日を翌日以降に調整する必要が出てくることがあります。

また、退職日が10月にずれ込むことで、社会保険料が10月分まで発生する可能性があります。健康保険や厚生年金の保険料は月単位で計算されるため、1日でも10月に在籍すると、会社と本人の双方が10月分の保険料を負担することになる点に注意が必要です。

社会保険・税金への影響

社会保険料は「その月に1日でも在籍していれば1か月分発生する」という仕組みです。したがって、9月30日退職なら9月分までの保険料、10月1日退職なら10月分までの保険料が発生します。この違いは数万円単位で影響する場合があります。

一方、税金(所得税など)は給与の額に応じて源泉徴収されるため、退職日が1日ずれる程度では大きな差は生じません。

転職先への影響

転職先が10月1日入社を希望している場合、9月30日退職の方がスムーズに移行できます。もし10月1日退職にすると、転職先の入社日が10月2日以降になるため、企業によっては入社日調整が必要になることもあります。

一方、転職先が柔軟に対応できるのであれば、10月1日退職にして有給をすべて消化するのも合理的な選択です。

まとめ

9月30日退職は「有給を1日捨てる代わりに、社会保険料の節約とスムーズな転職」がメリット。10月1日退職は「有給をすべて消化できるが、社会保険料が1か月分余分にかかる」という特徴があります。最終的には、転職先の入社日との兼ね合い、社会保険料の負担、そして有給を捨てるかどうかの判断によって最適な選択を決めるのが良いでしょう。

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