大学生の収入に関する不安や疑問は多くの人が抱えている問題です。特に、103万円の壁や、それを超える金額をどれくらいまで稼いでいいのかという点については、さまざまな疑問が浮かぶでしょう。ここでは、現在の税制や社会保険の仕組みを元に、大学生がどれくらいまで稼げるのかを解説します。
103万円の壁とその変更点
まず、かつて大学生が意識していた「103万円の壁」。これは、年間収入が103万円を超えると、親の扶養から外れ、税金や社会保険料の負担が増えるというものです。しかし、最近ではこの103万円の壁に関して、少し状況が変わってきています。
2023年4月に施行された改正税法により、扶養控除の上限が変更され、収入が103万円からさらに高い金額であっても親の扶養に入ることが可能になりました。新たに適用されたのは、123万円までの収入が扶養内で収められるという内容です。これにより、大学生が少し多く働いても、親の扶養を外れずに済むことができるようになったのです。
実際にどれくらいまで稼げるか
では、具体的にどれくらいまで稼いで問題ないのでしょうか?親に迷惑をかけずに稼げる額は、123万円以下です。この範囲であれば、税金や社会保険料の負担が増えることはなく、引き続き親の扶養に入ったままで過ごせます。
ただし、注意すべき点として、所得税や住民税は収入が増えることで負担がかかります。収入が123万円を超えると、親の扶養を外れ、税金の負担が発生します。この点を理解しておくことが重要です。
親の扶養を外れるとどうなるか
もし収入が123万円を超えてしまうと、親の扶養を外れることになります。これにはいくつかの影響があります。まず、所得税が発生します。税率は収入に応じて変動しますが、収入が増えることで税金の負担が発生します。
また、社会保険料も自己負担となります。扶養内であれば親が支払っていた分の保険料がカバーされていたため、外れることで保険料が別途発生します。これらを踏まえて、収入の上限をしっかりと把握することが重要です。
具体例で見る大学生の収入管理
例えば、月10万円程度のアルバイトをしている大学生の場合、年間収入は120万円ほどです。この金額であれば、親の扶養に入っているため、税金や社会保険料の負担はありません。しかし、月12万円のアルバイトをして年間144万円を稼ぐと、親の扶養から外れ、税金や社会保険料がかかることになります。
したがって、親の扶養に残りたい場合は、年間収入を123万円以下に抑えるように管理することが必要です。具体的には、月に10万円程度のアルバイトをすることが目安となります。
まとめ
大学生がどれくらいまで稼げるかという質問に対しては、現在、年間収入が123万円までであれば、親の扶養に入ったままで問題なく働くことができます。しかし、これを超えると税金や社会保険料の負担が発生し、親の扶養を外れることになります。したがって、親の扶養に入っている状態を維持したい場合は、年間収入を123万円以下に抑えることが重要です。
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