簿記2級の連結損益計算書における非支配株主持分の計算について悩んでいる方も多いと思います。特に、当期純利益や非支配株主持分の計算に関して、具体的な方法や仕訳のポイントを把握することが大切です。この記事では、与えられた情報をもとにどのように計算すべきか、またその際の注意点について解説します。
連結損益計算書における非支配株主持分の計算
連結損益計算書では、親会社と子会社の利益を合算した結果を報告しますが、その中で非支配株主持分をどのように計算するかが重要です。非支配株主持分とは、親会社が所有していない子会社の株式の割合に相当する部分の利益のことです。
質問にあるように、「当期純利益122千円」の内訳に「非支配株主に帰属する当期純利益12千円」が含まれています。これに基づき、非支配株主持分を算出する際は、子会社の当期純利益(例えば、S社の60千円)に非支配株主の持分(30%)を掛けて計算します。この計算を行うことで、非支配株主持分がどのように反映されるかが分かります。
非支配株主持分と連結損益計算書の仕訳
質問の中で出ている仕訳「非株当期純利益18千円/非株持分18千円」のように、非支配株主持分を計上する際には、当期純利益を親会社株主に帰属する利益と非支配株主に帰属する利益に分ける必要があります。この仕訳は、親会社の利益と非支配株主の利益を分けて記録するために使います。
また、他にも「特別利益20千円/土地20千円」や「非株持分6千円/非株当期純利益6千円」などの仕訳が関連してきます。これらの仕訳は、連結財務諸表を作成する際に、親会社と子会社の関係を正確に反映させるために重要です。
非支配株主持分割合を掛けるだけではない?
質問者が述べたように、「当期の損益計算書の当期純利益に非支配株主持分割合を掛ければ良いのか?」という点ですが、単に当期純利益に持分割合を掛けるだけでは不十分な場合があります。連結損益計算書の作成には、非支配株主に帰属する利益の正確な計算と、親会社株主に帰属する利益の調整が必要です。
また、質問にあるように、利益剰余金の情報から非支配株主持分を算出することは難しいこともあります。利益剰余金は過去の利益の蓄積を示すものであり、非支配株主に帰属する利益を直接算出するためには、当期の損益計算書の利益配分が必要です。
まとめ:非支配株主持分の計算と連結財務諸表の理解
連結損益計算書での非支配株主持分の計算は、単に当期純利益に持分割合を掛けるだけではなく、親会社と子会社の関係を正確に反映させる仕訳や調整が必要です。問題の解決には、非支配株主に帰属する利益を正確に計算し、それを仕訳として適切に処理することが求められます。
簿記2級の試験では、こうした計算や仕訳を理解し、実際に問題を解けるようになることが重要です。問題を繰り返し解き、理解を深めながら進めていくことが合格への近道です。
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