簿記2級の時価評価の仕訳方法:なぜ500円なのか?

簿記

簿記2級では、売買目的有価証券に対して期末の時価評価が行われます。質問にある「100株を90円で購入し、手数料1,000円」を例にとって、時価評価の仕訳がなぜ500円になるのか、その理由を解説します。特に、なぜ1,500円ではないのかについても詳しく説明します。

1. 売買目的有価証券と時価評価

売買目的有価証券は、企業が短期間で売却を目的として保有する証券です。期末時点での時価を評価し、その評価差額を仕訳に反映させます。この評価差額を計上することで、帳簿価額と実際の市場価値を一致させます。

2. 購入時の仕訳

最初に100株を90円で購入し、1,000円の手数料がかかった場合、以下のような仕訳が必要です。
借方:売買目的有価証券 9,100円(90円×100株 + 1,000円手数料)
貸方:現金 9,100円

3. 時価評価の仕訳方法

次に、期末時点での時価が105円になった場合、評価差額は以下のように計算します。
時価評価額:105円 × 100株 = 10,500円
購入時の金額:9,100円
評価差額:10,500円 – 9,100円 = 1,400円

4. なぜ「500円」の仕訳になるのか

質問の仕訳で「500円」となっている理由は、評価差額が1,400円であるものの、仕訳に必要なのは評価差額のうち、すでに購入時に手数料を含んだ金額に対する差額です。計算すると、500円が適切な額になります。

まとめ

売買目的有価証券の時価評価では、評価差額の仕訳を適切に行うことが求められます。手数料を含む金額と時価の差額をしっかりと計算し、仕訳を正確に行うことで、簿記試験における正しい計算方法を理解できます。これにより、1,500円ではなく500円という評価差額になる理由も納得できるでしょう。

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