定価(上代)・卸値(下代)の計算式と実例

会計、経理、財務

商品を販売する際に、定価(上代)や卸値(下代)を算出することは非常に重要です。これらの計算を正しく行うことで、利益率を確保し、適正な価格設定が可能となります。ここでは、原価、粗利率、掛率をもとに定価(上代)・卸値(下代)の計算方法を具体例を交えて解説します。

1. 定価(上代)の計算式

定価(上代)を算出するための基本的な計算式は以下の通りです。

定価 = 原価 ÷ (1 – 粗利率)

例えば、原価が5万円で粗利率が30%の場合、定価は次のように計算できます。

定価 = 50,000 ÷ (1 – 0.30) = 50,000 ÷ 0.70 = 71,429円

この場合、定価(上代)は71,429円となります。

2. 卸値(下代)の計算式

次に、卸値(下代)を算出するための基本的な計算式は以下の通りです。

卸値 = 定価 × 掛率

掛率は、商品の卸売価格が定価の何割であるかを示す割合です。たとえば、掛率が28%の場合、卸値は次のように計算できます。

卸値 = 71,429 × 0.28 = 20,000円

この場合、卸値(下代)は20,000円となります。

3. 実例:原価5万円、粗利率30%、掛率28%の場合

では、具体的な数値を使って計算してみましょう。原価が5万円、粗利率30%、掛率28%の場合、定価(上代)と卸値(下代)は次のように計算できます。

定価(上代) = 50,000 ÷ (1 – 0.30) = 71,429円

卸値(下代) = 71,429 × 0.28 = 20,000円

4. 結論:正しい計算で利益を確保

定価と卸値を正確に計算することで、利益を確保し、適正な価格設定が可能となります。粗利率や掛率が変われば、定価や卸値も変動しますので、その都度計算を行い、最適な価格設定を行いましょう。

今回は、原価、粗利率、掛率をもとに定価(上代)と卸値(下代)の計算方法を具体的に解説しました。この計算式を使って、日々のビジネスに役立ててください。

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