簿記2級の労務費に関する仕訳の計算についての解説

簿記

簿記2級で労務費に関する仕訳問題はよく出題されますが、複数の取引が絡んだ際に数字が合わないと混乱してしまうことがあります。特に「未払賃金」「賃金支給」「賃金消費額」「未払賃金の計上」などの処理を行う場合、どのように仕訳すべきか、また計算が合わない場合の原因を理解することが重要です。この記事では、上記の質問にある仕訳問題を整理し、正しい解き方を解説します。

1. 仕訳問題の整理

質問者の問題に関して、まずは以下の情報を整理しましょう。

  • ①前月の未払賃金(6,000円)の振り替え
  • ②賃金の支給(100,000円:内10,000円は所得税)
  • ③当月の賃金消費額は103,000円(直接:95,000円、間接:8,000円)
  • ④当月の未払賃金(3,000円)を計上

これを元に、適切な仕訳を行います。

2. 仕訳の計算方法

上記の4つの取引がある場合、仕訳の考え方は以下のようになります。

  • ①前月の未払賃金(6,000円)の振り替え:未払賃金(借方)6,000円、支払賃金(貸方)6,000円
  • ②賃金の支給(100,000円:内10,000円は所得税):支払賃金(借方)100,000円、未払賃金(貸方)10,000円、預り金(所得税)(貸方)10,000円
  • ③当月の賃金消費額は103,000円(直接:95,000円、間接:8,000円):直接労務費(借方)95,000円、間接労務費(借方)8,000円
  • ④当月の未払賃金(3,000円)を計上:未払賃金(借方)3,000円、支払賃金(貸方)3,000円

これらを順番に処理し、最終的にバランスを取る形で仕訳を確定します。

3. 数字が合わない原因

質問者が述べている通り、①+③=②+④になるべきですが、数字が合わない理由を考えます。実際、計算が合わない原因として、次の点が考えられます。

  • 「未払賃金」の振り替えが不正確である場合
  • 「賃金消費額」に含まれる項目の処理が間違っている場合
  • 収支の配分(直接労務費と間接労務費)の誤り

これらを見直すことで、計算のズレが解消されることがあります。

4. 解答の確認とアドバイス

上記の仕訳を再度確認し、もし数字が合わない場合は、未払賃金の振り替えや賃金消費額の記入方法に誤りがないかを再チェックしましょう。また、簿記の問題では他の月や工場の処理が影響していることもあるため、その点も意識して仕訳を見直すことが大切です。

まとめ

簿記2級での労務費に関する仕訳は多くの項目が絡み合いますが、まずは正確に各項目を整理し、順を追って計算することが重要です。数字が合わない場合は、各仕訳の内容を再確認し、誤りがないかをチェックすることが解決への第一歩です。

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