簿記3級の棚卸減耗損の仕訳について解説

簿記

簿記3級では、棚卸減耗損に関する問題が出題されることがよくあります。この記事では、棚卸減耗損の仕訳の方法について、具体的な例をもとに解説します。特に、棚卸減耗損が発生した場合の仕訳方法とその考え方を理解しましょう。

1. 棚卸減耗損とは

棚卸減耗損とは、期末において帳簿上の数量と実際に在庫が一致しない場合に生じる損失です。例えば、帳簿上は4個の商品の在庫があるが、実際には3個しかなかった場合、その差分が減耗損として計上されます。

このような減耗損は、会社の財務状況に影響を与えるため、適切に仕訳を行うことが求められます。

2. 与えられた問題の状況

今回の問題では、帳簿棚卸数量が4個で実地棚卸数量が3個という状況です。1個あたりの原価が10円で、残高試算表には繰越商品が20円と記載されています。この場合、棚卸減耗損は10円分となります。

問題では、「棚卸減耗損は仕入勘定に振り替えなくてよい」と明記されているので、仕入勘定への振り替えは不要です。

3. 棚卸減耗損の仕訳方法

棚卸減耗損の仕訳方法は以下のようになります。まず、減耗損の金額は帳簿上の差分である10円です。

仕訳は以下の通りです。

借方:棚卸減耗損 10円

貸方:繰越商品 10円

このように、棚卸減耗損が発生した場合は、繰越商品(または商品)勘定を減少させる形で仕訳を行います。

4. どの勘定科目を使用するべきか

問題の選択肢で「商品」と「繰越商品」が出てきますが、どちらを使用するべきかは、帳簿に記載された勘定科目に依存します。今回の問題では、繰越商品が残高試算表に記載されているため、繰越商品を使用するのが適切です。

また、繰越商品が記載されていない場合は、「商品」を使用して仕訳を行います。

5. まとめ

棚卸減耗損の仕訳は、適切に行うことで会社の財務状態を正確に反映させることができます。今回の問題では、棚卸減耗損として10円が計上され、その仕訳は「借方:棚卸減耗損 10円、貸方:繰越商品 10円」となります。

簿記の問題では、このように帳簿上の数字と実際の在庫の差異を適切に処理することが求められます。理解を深めることで、今後の試験にも役立つでしょう。

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