工業簿記2級:賃金支払いの仕訳方法について

簿記

工業簿記の問題でよく出題される内容の一つが、賃金支払いに関する仕訳です。特に本社工場会計の勘定科目を使用した場合、どのように仕訳を行うべきか、悩むことがあります。この記事では、賃金の支払いに関連する仕訳の方法について詳しく解説します。

賃金支払いに関する基本的な仕訳

賃金支払いの際には、総支給額、控除額、そして実際に支払う額の3つの要素を正確に仕訳する必要があります。まず、賃金総額が35,000円であると仮定した場合、その支払いに関する仕訳は次のように行います。

1. 賃金総額の計上
賃金総支給額は、費用として計上します。仕訳は「賃金 35,000 / 本社 35,000」のようになります。この段階では、賃金の支払いがどのように処理されるかはまだ決まっていません。

控除額の仕訳

次に、社会保険料等の控除額である5,000円を処理します。控除された金額は、従業員負担となり、支払い額から差し引かれます。仕訳は「本社 5,000 / 賃金 5,000」のように行います。

この仕訳によって、賃金の総額から控除額が差し引かれたことが記録されます。

現金支払いの仕訳

最後に、実際に現金で支払われる金額は、35,000円から5,000円を引いた30,000円です。この支払いを現金で行う場合、仕訳は「現金 30,000 / 本社 30,000」となります。これにより、現金支払いが完了します。

この一連の仕訳を通じて、賃金支払いが適切に記録されます。

まとめ

賃金の支払いに関する仕訳は、総支給額、控除額、そして現金支払いの金額を正確に処理することが重要です。質問にある「賃金35,000 / 本社35,000」の仕訳は、賃金総額の計上に関する部分のみを表していますが、実際の処理では控除額や現金支払いの処理も含める必要があります。これらのステップを踏むことで、正確な会計処理が行われます。

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