残業代の計算方法：夜間勤務の残業代はどう計算するか？

残業代の計算方法について、特に夜間勤務における計算が難しく感じる方も多いと思います。この記事では、昼間の時給が2000円の場合、夜間に行った残業（20時〜2時）の残業代がどのように計算されるのかについて解説します。

基本の残業代計算方法

残業代は、通常の労働時間を超えた時間に支払われる賃金で、法律に基づいて計算されます。通常の労働時間が8時間以内の場合、残業代は通常時給に1.25倍（25%増し）を掛けた金額が支払われます。これを「通常の残業代」といいます。

例えば、昼間の時給が2000円の場合、通常の残業時間（8時間を超えた時間）に対しては、2000円×1.25 = 2500円が残業代となります。

夜間勤務に対する割増賃金

夜間勤務については、通常の残業代に加えて、夜間勤務手当（深夜手当）が支払われることが一般的です。深夜勤務（通常午後10時から午前5時まで）の場合、残業代は通常賃金に1.25倍ではなく、1.5倍（50%増し）になることが多いです。

したがって、夜間勤務が含まれる時間帯の残業には、1.25倍の通常の残業代に加え、さらに50%増しの割増賃金が適用されます。これにより、夜間勤務の残業代はかなり高くなることが予想されます。

20時〜2時の残業代計算

例えば、20時から2時までの残業時間を計算する場合、まず夜間勤務に該当する時間（22時〜2時）のみ、深夜手当が付与されることになります。

このため、20時〜22時の2時間に関しては、通常の残業代（2000円×1.25 = 2500円）で計算され、22時〜2時の4時間については、深夜手当が加わった残業代（2000円×1.5×1.25 = 3750円）で計算されることになります。具体的な計算は、次のようになります。

• 20時〜22時：2500円×2時間 = 5000円
• 22時〜2時：3750円×4時間 = 15000円

したがって、20時〜2時までの残業代合計は、5000円 + 15000円 = 20000円となります。

まとめ

昼間の時給が2000円で、夜間（20時〜2時）に残業を行った場合、残業代は通常の残業時間と深夜勤務時間に分けて計算します。20時〜22時の間は通常の残業代（2500円×2時間）、22時〜2時の間は深夜手当を加えた残業代（3750円×4時間）で計算されます。合計で20000円の残業代が支払われることになります。残業代の計算方法を理解し、適切に対応することが重要です。