簿記3級の試験では、訂正仕訳の問題がよく出題されます。しかし、問題文から誤った仕訳をどのように読み取るかは、初心者にとっては少し難しく感じることもあります。特に、異なる勘定科目を使う場面では混乱することもあります。この記事では、訂正仕訳を正しく理解するためのポイントと、実際の例題を使ってその解説を行います。
1. 訂正仕訳の基本
訂正仕訳は、過去に誤って記入された仕訳を訂正するための仕訳です。誤った仕訳を見つけ出し、正しい仕訳に直すためには、まず誤った仕訳がどのような内容だったのかをしっかりと理解する必要があります。誤った仕訳を訂正することで、帳簿が正しいものになります。
訂正仕訳を行う際は、どの勘定科目に誤りがあったのか、どの科目を訂正すべきかをしっかり見極めることが重要です。特に、「借方」と「貸方」の間違いがある場合には、それぞれの項目を正確に訂正する必要があります。
2. 実際の問題例で学ぶ訂正仕訳
例えば、問題文に「得意先から売掛金50,000円を現金で回収した際に、誤って売上勘定の貸方に記帳していた」とあります。この場合、誤った仕訳として考えられるのは、売上50,000円を「貸方」に記載した点です。
この誤った仕訳を訂正するためには、売掛金を現金で回収したという内容を元に、誤って記帳された内容を訂正します。正しい仕訳は、「借方 現金 50,000円」「貸方 売掛金 50,000円」となります。
3. 例題9-3の問題の解説
次に、「得意先から売掛金20,000円を小切手で回収した際に、誤って当座預金勘定の借方に記帳していた」という問題を見てみましょう。
この場合、誤った仕訳は「当座預金勘定の借方」に記入されたことです。誤って記入された内容を訂正するためには、売掛金を回収したことを基に、「借方 当座預金 20,000円」「貸方 売掛金 20,000円」と訂正する必要があります。
4. 誤った仕訳を読み取るためのコツ
誤った仕訳を読み取る際のポイントは、まず問題文に書かれている内容から取引の「流れ」を把握することです。例えば、「売掛金を現金で回収」という記載があれば、それは「売掛金」を「現金」に変える取引であると理解します。
また、「誤って記帳された勘定科目」が示された場合、それがどの取引に関係しているのかを冷静に判断し、正しい仕訳を思い浮かべることが重要です。
5. まとめ
訂正仕訳を解く際には、問題文に書かれている内容をしっかりと理解し、誤った仕訳をどう訂正するかを考えることが重要です。誤って記帳された勘定科目と取引内容を正しく把握することで、適切な訂正仕訳を行うことができます。日々の練習を通じて、訂正仕訳の読み取りをスムーズに行えるようにしましょう。