簿記の抽選償還問題での計算を効率よく行うためには、特定の操作方法が必要です。特に、SHARPのEL-G37電卓を使用して、償却原価法に基づく計算を行う際、メモリー機能やGT(グランドトータル)をうまく活用することがポイントになります。ここでは、問題を解くためのステップや電卓の効率的な操作方法を解説します。
問題の概要と計算に必要な情報
問題の設定は、30,000円の社債を1口100円に対して94円で発行し、年利2%で5年間の償還期間があるという内容です。毎年3月末に6,000円ずつ抽選償還が行われ、償却原価法(実効利子率年4.2%)を適用します。
電卓を使った効率的な計算を行うために、まず必要な情報を整理します。重要なのは、発行価額と額面金額の差額、利息、実行利息、償却後の簿価などです。
SHARP EL-G37での計算手順
まずは、SHARP EL-G37のメモリー機能を活用して、計算を効率化します。以下のステップで進めるとよいでしょう。
- メモリー機能を使い、まずクーポン利息(30,000円 × 2% = 600円)をメモリーに保存します。
- 次に、買入れ額(94円 × 300 = 28,200円)をイコールで計算し、GTメモリーに保存します。
- 実行利息を計算し、その値を「マイナス」にしてGTメモリーに入力します。
- 償却後の社債簿価を算出し、その金額を保持したまま次の計算に進みます。
- 償還額(6,000円)を差し引いた後、次回の計算へ進む準備をします。
これらのステップで計算を進めることができます。
GTメモリーのリセット方法
GTメモリーをリセットする際は、まず計算した簿価や償却後の金額を再確認してから、リセット操作を行います。
- GTメモリーをリセットするには、電卓の「C」ボタンを使い、メモリー内容を消去します。
- リセット後、再度新しい計算を行うために、メモリーに新しいデータを入力していきます。
- リセット後の操作をしっかり把握しておくと、途中で混乱せずに計算を進めることができます。
償却原価法の注意点と円未満の四捨五入
償却原価法においては、端数が生じた場合に四捨五入を行う必要があります。これを適切に行うためには、毎回の計算結果を注意深く確認し、四捨五入が正しく行われているかをチェックすることが重要です。
電卓のメモリー機能を使って、一度計算した値を保持しながら繰り返し計算を行うことで、端数処理をスムーズに行うことができます。
まとめ
SHARP EL-G37を使った簿記の抽選償還計算には、メモリー機能やGTをうまく活用することが効率的な計算のカギとなります。具体的な手順に従い、償却原価法に基づく計算を正確に行うことで、試験や実務においてもスムーズに解けるようになります。四捨五入や端数処理を意識しながら、計算を進めていきましょう。