経理職は今後も需要がある職種であるものの、技術の進展と共に変化しています。AIやRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）の導入により一部の業務が自動化される中で、経理職に求められるスキルや資格が変わる可能性があります。今回は、経理職の将来性と、簿記2級を持つ人が取得すべき資格について解説します。
経理職は無くなるのか？AIの影響と将来性
確かに、AIやRPAの進化によって、経理の一部業務は自動化されています。例えば、仕訳や帳簿の入力作業などが該当します。しかし、経理業務全体が無くなるわけではなく、むしろデータ分析や経営に関するアドバイスを行う役割が増えています。将来的には、より高度な判断力や経営戦略をサポートする能力が求められるでしょう。
簿記2級後に取得すべき資格
簿記2級を持っていると、基本的な経理業務はしっかりこなせるようになりますが、更なるキャリアアップには追加の資格が役立ちます。おすすめの資格としては、FP（ファイナンシャル・プランナー）や中小企業診断士があります。これらは経営や財務に関する知識を深めることができ、経理職としての幅を広げることができます。
公認会計士や税理士以外の資格
公認会計士や税理士は独立開業が前提となるため、独立を考えていない場合は少し方向性が異なります。代わりに、管理会計士や簿財（簿記検定）といった資格に挑戦するのも有効です。これらの資格は、企業内での財務管理や経営判断に強みを持つ経理担当者として活躍できるスキルを養うことができます。
実務経験と資格のバランス
資格だけでなく、実務経験も非常に重要です。簿記やFP、管理会計士の資格を取得したら、実際の業務にどんどん関わり、経験を積むことが重要です。例えば、財務諸表の作成や予算管理などの業務に関わり、実際の経営判断に役立つスキルを身につけることが、経理職の将来を支えるでしょう。
まとめ
経理職の将来は確かに変化していますが、AIやRPAによる自動化が進んでも、経理職自体が無くなることはありません。経理として将来的に活躍するためには、簿記2級を持つことに加えて、FPや中小企業診断士などの資格を取得し、実務経験を積んでいくことが大切です。自分に合った資格を選び、キャリアアップを目指しましょう。
