工事の支払い条件について、完了月を起算月として支払いを行う場合と、完了月末締めで支払いを行う場合に、実際の支払いがどのように行われるかについて理解しておくことは非常に重要です。この記事では、完了月を起算月とする支払い条件と、完了月末締めでの支払い条件の違いについて解説します。
① 完了月を起算月として2ヶ月後月末現金一括払い
この支払い条件の場合、工事が完了した月を「起算月」として、その2ヶ月後の月末に一括で支払われます。たとえば、工事が4月末に完了した場合、支払いは6月末に行われることになります。つまり、完了月が4月なので、その2ヶ月後の月末、6月末に支払いが行われるということです。
この条件は、工事が完了してから一定の期間を経て支払いが行われるため、支払いまでの期間が予測しやすいという特徴があります。
② 完了月末締め2ヶ月後月末現金一括払い
一方で、完了月末締めの場合、工事が完了した月の末日を締め日として、その2ヶ月後の月末に支払いが行われます。この場合、4月末に工事が完了したとしても、締め日は4月30日となり、支払いは6月30日に行われます。
この支払い条件では、支払いが確定するのが「月末」に締められるため、支払日がやや柔軟であり、会計上の調整が必要な場合でも対応しやすいという利点があります。
完了月を起算月として2ヶ月後月末支払いと完了月末締めの違い
実際には、これらの支払い条件はどちらも支払い日が月末となり、最終的に支払いが行われるタイミングに大きな差はありません。ただし、完了月を起算月として支払う場合は、支払いが確実に2ヶ月後に行われることが明確であり、計画が立てやすいという点が挙げられます。
一方、完了月末締めの場合は、締め日の影響で支払いのタイミングが多少ずれる可能性があるため、場合によってはやや複雑に感じることがあります。
まとめ
完了月を起算月とする支払い条件と、完了月末締めでの支払い条件は、支払日が月末に行われる点では同じですが、計算の起点や事務処理の面で若干の違いがあります。いずれにしても、支払い条件が契約書に明記されている場合、その内容に従って支払いが行われるため、契約時に確認しておくことが大切です。