固定残業代について:45時間分の妥当性を解説

労働条件、給与、残業

固定残業代とは、労働契約において、決められた時間数の残業代を固定的に支給する制度です。特に、固定残業代の金額が実際の残業時間に見合った金額かどうかは、よく疑問に思われる点です。この記事では、質問者様が受け取っている固定残業代の妥当性について、計算を交えて解説します。

固定残業代の計算方法

固定残業代は、基本給に上乗せして支払われる残業代です。質問者様の場合、基本給165,458円に対して、45時間分の固定残業代として35,700円が支給されています。この金額が妥当かどうかを確認するためには、まず1時間あたりの残業代を計算する必要があります。

まず、残業代35,700円を45時間で割ると、1時間あたりの残業代は794.44円となります。これが、1時間の残業に対して支払われる金額です。

最低賃金との比較

次に、最低賃金との比較を行います。質問者様の最低賃金が952円とのことですが、これと比較しても794.44円の残業代は低いことが分かります。最低賃金が適用される場合、1時間あたりの賃金が952円以上である必要があります。しかし、固定残業代として支払われる35,700円は、あくまで45時間分の支払いであり、実際の労働時間や残業時間がそれ以上であれば、法的には不足している場合もあります。

法的な観点から見た妥当性

法律的には、固定残業代が実際に働いた時間と一致していなければならないという規定があります。もし、質問者様が実際に働いた時間が45時間を超える場合、追加の残業代が支払われるべきです。したがって、もし実際の残業時間が45時間を超える場合、支給されるべき残業代の金額が不足している可能性があります。

また、企業側が固定残業代を支払う場合、予めその金額が労働契約書に明記されており、残業時間がそれを超える場合は別途支払われる必要があります。

まとめ

質問者様のケースでは、固定残業代として支給されている35,700円が妥当かどうかは、実際の残業時間に依存します。1時間あたりの残業代が794.44円であり、最低賃金952円には及ばないため、残業代が実際の労働に見合っていない可能性があります。もし、実際に残業時間が45時間を超えている場合は、不足分が支払われるべきです。企業と労働者の間で、残業代の取り決めが明確にされていることが重要です。

タイトルとURLをコピーしました