日商簿記2級 工業簿記: 未払賃金の振替仕訳について

簿記

日商簿記2級の工業簿記では、未払賃金の振替に関する問題がよく出題されます。特に、「前月の賃金未払額20,000円を未払賃金勘定から賃金勘定に振り替える」という問題が出た場合、仕訳について疑問を持つことがあります。

仕訳の基本: 未払賃金の振替

未払賃金勘定は、未払いの賃金が発生した際に使用されます。これに対して、賃金勘定は支払った賃金を記録するための勘定科目です。問題で述べられている振替は、前月に未払いだった賃金を支払った際の仕訳になります。

この場合、未払賃金勘定から賃金勘定に振り替えるための仕訳は、次のように行います:

  • 借方 未払賃金 20,000円
  • 貸方 賃金 20,000円

なぜ「借方 未払賃金、貸方 賃金」なのか?

振替の仕訳に関する疑問は、未払賃金と賃金の性質を理解することで解消できます。未払賃金は、賃金の支払いがまだ行われていない状態で発生する負債です。そのため、未払賃金の残高が減少する際は、借方に記入します。

賃金勘定は、実際に支払った賃金を記録するため、支払った金額を貸方に記入します。したがって、「借方 未払賃金、貸方 賃金」という仕訳が正しいということになります。

仕訳の具体例

例えば、前月に未払いの賃金20,000円があり、その賃金が今月支払われた場合、未払賃金勘定を減少させ、賃金勘定を増加させる必要があります。この時、未払賃金勘定を借方に記入することで、負債を減らし、賃金勘定を貸方に記入することで支払いを記録することができます。

この仕訳によって、未払い賃金が支払われたことが帳簿上で正確に反映されます。

まとめ: 未払賃金と賃金の振替仕訳

未払賃金から賃金への振替仕訳は、「借方 未払賃金、貸方 賃金」という形で行います。この仕訳は、負債である未払賃金を減少させ、実際に支払った賃金を記録するためのものです。仕訳の基本を理解し、実務で役立てましょう。

タイトルとURLをコピーしました