通関士試験において、インボイス番号を正確に決めることは非常に重要ですが、初心者の方にとってはその選び方や理由が理解しにくいこともあります。この記事では、特に「gauze of cotton, impregnated with polyurethane」や「woven pile fabrics of cotton (cut corduroy)」のような複雑な品目に対するインボイス番号の決定方法を解説します。
インボイス番号とは？
インボイス番号は、輸入申告の際に必要な品目コードで、商品が税関で正しく分類され、適切な関税を課すために使用されます。これを正しく決めるためには、品目の性質や素材、形状などに基づいて分類する必要があります。
通関士試験では、インボイス番号を選ぶ際に、品目の特徴や規定に基づく細かな判断が求められます。特に、繊維製品や化学処理された素材については、細心の注意が必要です。
「gauze of cotton, impregnated with polyurethane」のインボイス番号
「gauze of cotton, impregnated with polyurethane」とは、ポリウレタンで浸漬されたコットンガーゼのことです。この商品は、繊維素材としてはコットンが使用されていますが、ポリウレタンによって加工が施されているため、特別な分類が必要です。
そのため、この品目は「5903.20-0004」という番号が付けられます。この番号は、化学的に処理された繊維に関するカテゴリに該当し、ポリウレタンを含むガーゼという特性を反映しています。
「woven pile fabrics of cotton (cut corduroy)」のインボイス番号
「woven pile fabrics of cotton (cut corduroy)」は、織りで作られたコットンのパイル生地（カットコーデュロイ）を指します。カットコーデュロイは、特にパイルがカットされている点で特徴的であり、その厚みやテクスチャーによって分類が行われます。
この場合、ロールサイズが「44cm×9m」の場合は「5801.22-0106」とされます。この番号は、織物であり、コットン製のパイル生地として分類されますが、ロールのサイズやパターンによって分類が異なります。
ロールサイズが変わるとインボイス番号も変わる理由
同じ種類の繊維でも、サイズや形状が変わることでインボイス番号が変わることがあります。「woven pile fabrics of cotton (cut corduroy)」のロールサイズが「29cm×15m」の場合、別の番号「5903.20-0004」が使用されます。これは、商品サイズや重量によって税関での扱いが異なるためです。
品目の分類は、素材だけでなく、サイズや形態にも依存するため、同じカテゴリーの商品でも、異なる番号が付けられることがあります。これにより、正しい分類と適切な関税の設定が可能になります。
まとめ
通関士試験においてインボイス番号を決める際は、商品がどのような素材でできているか、またそのサイズや加工方法に注目することが重要です。特に繊維製品では、ロールサイズや加工方法が分類に影響を与えるため、細かい情報を正確に理解し、適切な番号を選ぶことが求められます。これらの知識を正しく習得することで、通関士試験における理解が深まり、より正確な輸入申告ができるようになります。
