適応障害で休職後に退職し、その後転職を考えている場合、雇用保険や離職票の取り扱いについて不安に思うこともあるでしょう。特に、離職票に記載される内容や、転職後の雇用保険の取り扱いについて知っておくことが大切です。今回は、これらの疑問を解決するための情報をお届けします。
離職票に適応障害の記載はあるのか？
適応障害で休職した場合、退職時に提出される離職票にその内容が記載されるかどうかについて心配する人が多いですが、基本的に離職票には「退職理由」が記載されます。しかし、適応障害という病名が直接記載されることはありません。離職票に記載されるのは、退職の理由が「自己都合」か「会社都合」か、または「病気などによる退職」などです。
そのため、適応障害が原因で退職した場合でも、その情報がハローワークに知られることは基本的にはありません。ただし、雇用保険の給付を受けるために必要な書類に関しては、適応障害に関する診断書や医師の意見が求められることもありますので、その点を理解しておくことが大切です。
転職後の雇用保険の取り扱い
前職で1年間雇用保険に加入していた場合、転職先で新たに雇用保険をかけることになりますが、前職の雇用保険期間は転職先でも加算されます。つまり、転職後に新たに加入する雇用保険にも、前職での加入期間が通算され、転職先での雇用保険期間として計算されます。
例えば、前職で1年間雇用保険に加入していた場合、転職先での加入期間が1年を超えると、失業保険の支給額や支給期間において有利な条件が適用されることがあります。転職先での就業が続けば、前職での雇用保険期間は引き継がれることになりますので、転職後の給付にも影響します。
転職時の雇用保険加入の確認方法
転職時には、雇用保険に加入しているかどうかを必ず確認しましょう。新しい会社で雇用契約を結ぶ際に、雇用保険への加入手続きを行ってくれますが、自分で確認しておくことも大切です。特に、前職での雇用保険期間が加算されるかどうかを確認しておくと、後々失業保険や年金の手続きをスムーズに進めることができます。
また、ハローワークでも雇用保険の加入期間や履歴を確認することができるので、疑問があればハローワークに問い合わせてみるのも一つの方法です。
まとめ：適応障害での退職後の雇用保険と転職
適応障害で休職後、退職して転職を考えている場合、離職票に適応障害が記載されることはありません。退職理由が自己都合か会社都合か、あるいは病気などであることが記載されるため、プライバシーが守られます。
また、前職で雇用保険に加入していた期間は転職先での雇用保険期間に加算されるので、失業保険やその他の手続きにおいて有利になります。転職後は新しい雇用保険に加入し、その確認を怠らないようにしましょう。
