消費税、利益率、労働生産性などの計算問題を解説

会計、経理、財務

ビジネスにおける様々な計算問題、例えば消費税を含めた価格設定や、利益率、労働生産性の算出方法については、日々の業務に役立つ重要なスキルです。この記事では、いくつかのビジネスシナリオに基づいた計算問題を解説し、どのように計算を進めるかについて詳しく説明します。

リンゴの仕入れと売価設定の計算

まず、リンゴの仕入れ価格と売価設定について考えます。仕入れ価格が4800円で、1ケースに24玉のリンゴが入っている場合、1個の仕入れ価格を算出し、そこから儲けを出すための売価を設定します。

①1個から25%儲けるには、1個何円で売ればいいか?

1ケースの仕入れ価格は4800円で、24玉入り。したがって、1個の仕入れ価格は4800円 ÷ 24玉 = 200円です。25%の儲けを得るためには、200円の25%分を加算します。200円 × 1.25 = 250円となります。

②1個130円で売ると、何%儲かるか?

1個130円で売る場合、儲けは130円 – 200円 = -70円となり、損失が出ます。儲け率を計算すると、(130円 – 200円) ÷ 200円 × 100 = -35%の損失です。

③5個を袋詰めして1袋600円で売ると、何%儲けるか?

5個を600円で売る場合、1個あたりの販売価格は600円 ÷ 5個 = 120円です。仕入れ価格が1個200円の場合、販売価格と仕入れ価格の差は120円 – 200円 = -80円です。この場合も損失が出ます。儲け率は、(120円 – 200円) ÷ 200円 × 100 = -40%です。

労働生産性と労働分配率の計算

次に、企業の労働生産性や労働分配率を計算する問題を見ていきます。

①人時生産性

人時生産性は、売上高を総労働時間で割ることで求められます。売上高85,000,000円、総労働時間4,250時間の場合、85,000,000 ÷ 4,250 = 20,000円となります。したがって、人時生産性は20,000円です。

②労働分配率

労働分配率は、労働者に支払う賃金が企業の付加価値に占める割合を示します。労働分配率は、(人件費 ÷ 粗利) × 100で求められます。人件費が8,600,000円、粗利が18,000,000円の場合、(8,600,000 ÷ 18,000,000) × 100 = 47.78%です。

③労働分配率が40%になるためには、粗利率をどのくらいにすればよいか?

目標労働分配率が40%の場合、必要な粗利率を求めます。8,600,000 ÷ (0.40 × 8,600,000) = 21,500,000円となり、求めるべき粗利額です。これを粗利率に換算すると、(21,500,000 ÷ 売上高) × 100 = 40%にするための計算になります。

玄米の仕入れと売価設定

最後に、玄米60kgを仕入れ、精米後に販売する場合の計算を行います。

①精米した米(歩留り80%)を値入率25%で1kg販売する場合の売価

精米した米の歩留まりが80%であるため、60kgの玄米から得られる精米後の米は60kg × 80% = 48kgです。値入率25%を適用した場合、48kgの米を販売するための価格は、原価に25%の利益を加えたものになります。例えば、仕入れ値が15,000円であれば、売価の設定は(15,000円 ÷ 48kg) × 1.25で計算されます。

まとめ

消費税や利益率、労働生産性などの計算は、ビジネスの運営において非常に重要です。これらの計算を正確に行うことで、適切な価格設定や経営戦略が立てられます。今回の例を通じて、具体的な計算方法を理解し、実際のビジネスに役立ててください。

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