医療事務でレセプト記載を行う際、画像診断に関する正式な名称や略語の使い方について悩むことがあります。特に、「トモグラフィー」や「デジタル撮影」、「特殊撮影」などの専門用語が登場する場面では、正しい記載方法を理解しておくことが非常に重要です。この記事では、画像診断に関するレセプト記載の注意点と、略語の使い方について詳しく解説します。
レセプトにおける正式名称と略語
レセプト記載で使われる専門用語や略語は、正確に記載することが求められます。例えば、画像診断に関して「トモグラフィー」という用語が使われることがありますが、これを略す場合や異なる表記を使う場合には、注意が必要です。
「トモグラフィー」は、一般的には断層撮影(CTやMRIなど)を指しますが、デジタル撮影の場合は「デジタルX線撮影」や「デジタルラジオグラフィー」のように正式名称を使うことが多いです。レセプト記載においては、これらの正式名称を使用することが推奨されます。
レセプトにおける「()」と「〔〕」の使い分け
レセプトでは、「()」と「〔〕」を使い分けることが求められます。「()」はレセプトで使用できる略語を示し、業界内で広く認識されている略語や省略形に使います。例えば、「X-P(X線撮影)」や「X-D(デジタルX線)」などは、レセプトに記載する際に使用することができます。
一方、「〔〕」はカルテにのみ使用される記号で、レセプトには記載しないようにします。この使い分けを意識することで、レセプトの記載に誤りを防ぎ、より正確な処理が可能となります。
レセプト記載の実例:右肺部トモの例
具体的なレセプト記載の例として、「右肺部トモ(デジタル撮影)六ツ切4枚」の場合、レセプトには「70|右肺部トモ(デジタル撮影) 画像記録用フィルム六ツ切4枚 412×1」と記載することが一般的です。
この場合、「トモ」と記載するのは適切ですが、レセプトの規定により、正式な名称として「デジタルX線撮影」や「デジタルラジオグラフィー」を使うことが推奨される場合があります。必ずしも「トモ」という略語を使うことが間違いではありませんが、正式名称を使用することがベストです。
レセプト記載の基本ルールと注意点
レセプト記載では、常に最新のガイドラインや規定に従うことが重要です。医療機関や診療科によって記載のルールが若干異なる場合があるため、特に新しい診療内容や技術が追加される場合には、公式なマニュアルを確認することが求められます。
また、略語の使い方や記号の使い分けに関しては、常に業界標準に従い、正確に記載するよう心がけましょう。これにより、レセプトの処理ミスや遅延を防ぎ、円滑な医療事務業務を進めることができます。
まとめ:レセプト記載の正確さを保つために
レセプト記載での略語や正式名称の使い方については、常に最新の知識を持ち、業界標準に従うことが求められます。「トモ」や「X-P」などの用語を適切に使い分けること、また「()」と「〔〕」の違いを理解して使うことで、正確なレセプト記載が可能になります。
医療事務の業務において、正しいレセプト記載を行うことは、患者のためにも、医療機関のためにも非常に重要です。しっかりとした知識を持ち、日々の業務に役立てていきましょう。